11月28日(火)に当院の大会議室で心不全治療学術講演会を開催しました。
当日は当院循環器内科 伊藤 彰医師司会の元、三豊総合病院循環器科 高石 篤志先生、同院リハビリテーション科 川瀬 範久先生にご講演いただき、近隣の医療機関や薬局の皆様を含め、50名以上の医療職の方に聴講していただきました。
川瀬 範久先生からは『当院での心不全診療に関する多職種の関わりに
ついて』と題し、三豊総合病院での実際の取り組みを交えてお話しいた
だきました。心不全パスをメディカルスタッフ目線で捉えていくことで
リハビリをはじめとする患者指導に活用できることや、入院中のみなら
ず退院後も訪問リハビリなどを通して継続的に介入することで心不全
の再発や重症化が防げることが実感できる内容でした。
高石 篤志先生からは『当院における心不全診療の取り組み』と題し、
三豊総合病院循環器科での心不全パス作成の紆余曲折に始まり、心不全
パスから集積した多数のデータに基づく現在の心不全診療の分析、考察
をわかりやすくお話しいただきました。更には現在注目しているビタミ
ンB1を中心とした栄養と心不全の関係性に関しても生理学的背景も踏
まえ、わかりやすく説明いただきました。高石先生のご講演からは医師
や看護師のみならず、リハビリスタッフや栄養士をはじめとするメディ
カルスタッフが多角的に患者様を支えていくことが心不全診療においては重要であると強く感じられました。
心不全の再入院予防のためには退院後も患者様やご家族が日々の生活の中で運動や栄養管理を継続して行っていくことが大事なポイントになります。
このことを念頭に置き、患者様に重要なことを適切にお伝えできるよう、日々工夫を重ね、今後もチーム一丸となって働きかけていきたいと思います。
この度は忙しい診療の合間に貴重なご講演いただき、高石 篤志先生、川瀬 範久先生、誠に有り難うございました。
我々循環器チームは今後も関係者の皆様と情報を共有し、循環器疾患を中心に地域連携を深め、地域の皆様がより一層安心して暮らしていけるように取り組んでまいります。
ご参加いただきました医療関係者の皆様、誠にありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。