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平成30年度より後期研修プログラムとして、地域医療を担う「総合診療専門医」の育成に取り組みます。
診療領域を問わず、適切な初期対応や、病気だけでなく、その人の置かれた社会的状況なども考慮した総合的な医療が実践できる臨床能力の高い医師の育成を目指しています。
初期臨床研修でインプットした知識・技術・経験を更に高めながら、「いきるを支える」当院の理念と情熱をもって、総合診療専門医の育成に取り組んでいきたいと考えています。
当院は人口約9万人の四国中央市にて、2次救急病院として機能してきました。
特に脳卒中、心疾患、救急医療の体制が整っており、専門医も多科にわたり、手術件数も多く非常にアクティブな病院です。
「HITOを中心に考え、社会に貢献する」という経営理念が示すように、「人」を地域の中で、最期まで診ることが出来る体制があり、総合診療医の研修としては最適な場を提供できると信じております。
患者さまに寄り添い、標準的な医療を安全に提供し、疾病の予防に努めるとともに将来の医療の発展に貢献できる総合診療専門医の育成を目指し、病院全体でサポートいたします。
私は、「病院から患者さん、医療者、地域を笑顔にする」をビジョンとし、昨年まで筑波大学総合診療グループで診療に従事してきました。そして、HITO病院の革新的な取り組みや、「いきるを支える」のコンセプトに共感し、この地に赴任しました。
総合診療科は、自分たちも含めた皆の笑顔のため、チームでワクワクする働き方や、エビデンスに基づいた守備範囲の広い診療を探究していきます。チームの一員として、共に成長していけるメンバーを待っています!
「人を診る」「いきるを支える」ためにはどのようなSkillが必要でしょうか。Common diseaseを中心とした疾患マネージメント、適切に専門医へつなぐ診断力、突き詰める探究力などが挙げられます。しかし、病気と生活、介護は共存しています。病気をただ治すだけでは患者さんは元気にならないことがあります。だからこそ「人」「生活」「介護」にも目を向け、調整・コーディネートしていく力が必要だと思っています。
当たり前ですが、「人」は単一ではありません。医学的根拠を基盤にし、その「人」にあった治療方法を考えていく、それが総合診療科の醍醐味です。私もまだまだ未熟です。一緒に成長していける、そんな環境づくりを目指しています!
後期研修で総合診療専門研修プログラムが始まって外来・病棟・救急の勤務で目まぐるしい日々を過ごさせてもらう中で、総合診療のやりがいや面白みが、なんとなくですがわかってきました。…
まずは、謎の症状に苛まれて不安を抱いている人に「診断をつける」ことができること。
診断がついて治療の方針が立つことで安心し、それだけで感謝してくださる患者さんは多いですし、その後の治療で医師と患者が一緒になって病と向き合う上でも重要です。偉そうな言い方ですが、「道を示せる」というのは、大きな魅力だと感じました。
そしてそれに伴って、診断の基本である問診の大切さや面白さにも、今更ながら改めて気付かされています。話を聞いて、とことん聞いて、「あ、これ、もしかして。」とピンとくる瞬間は面白いですね。
僕なんかまだまだですが、広い知識を備え、経験を積んできた先生方にとっては、患者さんの訴えがもうほとんど答えなんでしょうね。全身を多角的に診て、徹底的に話を聞いて、「不定愁訴」の奥に隠された病気を見つけ出す。検査でそのウラを取って診断をつける。この、パズルや推理のような面白さと達成感が、総合診療医の醍醐味なのかなと感じます。
有り体に言えば、それは「当たり前のこと」をしているに過ぎない、ということになるかもしれません。だけどそれが結構難しいんです。主要な疾患についての勉強は日々不可欠ですし、経験値の少なさにも歯噛みする日々です。奥が深いです。
もし別の科が専門だったら特に、診断するときも無意識にその専門の方に選択肢が傾いてしまったりして、この「当たり前のこと」の純度を保ち続けたり、アンテナを高く広く張り続けることは尚更難しいような気がしています。だからこそ総合診療医は重要なんだと思います。
研修医は何をするにもゼロからのスタートです。
僕も長い将来の中で、いずれは何か専門を持ちたいと思っていますが、今後どう進むにしても今、医師としてのゼロの地点で総合診療医専門研修プログラムを選んだことは、これからの僕の医師人生を支えてくれる、大きく頑強な礎になると思っています。
当プログラムは、病院、診療所などで活躍する高い診断・治療能力を持つ総合診療専門医を養成するために、2次救急や急性期専門各科を有する地域拠点病院の中で、専門各科や他職種、地域の診療所等と協働し、全人的医療を展開しつつ、自らのキャリアパスの形成や地域医療に携わる実力を身につけていくことを目的としております。
多職種で行うカンファレンス、グループ内や地域(へき地含む)の多種多様な医療機関や福祉施設との連携、地域住民やボランティアの方々の協力により、この先迎える超高齢化社会に対応し、疾患以外のトラブルも含め、総合的に最後まで人を診ることができる体制が特徴となっております。
また、当院の名前である「HITO」には以下のような意味が込められています。
これらは総合診療医の目標にも通じるものがあり、これらを身につけることも重要視しております。
・1年次修了時
患者の情報を過不足なく明確に指導医や関連職種に報告し、健康問題を迅速かつ正確に同定することを目標とします。したがって、各カンファレンスでのプレゼンテーション、各学会での発表も重要視します。(総合診療専門研修Ⅱ・内科)
・2年次修了時
診断や治療プロセスも標準的で患者を取り巻く背景も安定しているような比較的単純な健康問題に対して的確なマネジメントを提供することを目標とします。(内科、小児科、救急をメインにローテートしていただきます)
・3年次修了時
へき地診療に携わっていただき、修了時には、多疾患合併で診断や治療プロセスに困難さがあったり、患者を取り巻く背景も疾患に影響したりしているような複雑な健康問題に対しても的確なマネジメントを提供することができ、かつ指導できることを目標とします。(総合診療専門研修Ⅰ)
総合診療専門医は日常遭遇する疾病と傷害等に対する適切な初期対応と必要に応じた継続的な診療を提供するだけでなく、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護、看とりなど保健・医療・介護・福祉活動に取り組むことが求められますので、18ヶ月以上の総合診療専門研修Ⅰ及びⅡにおいては、後に示す地域ケアの学びを重点的に展開することとなります。
1年目
1年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
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施設名 | HITO病院 | |||||||||||
領域 | 総診Ⅱ | 内科 |
2年目
2年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
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施設名 | 愛媛県立新居浜病院 | HITO病院 | 四国中央病院 愛媛県立新居浜病院 |
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領域 | 救急 | 内科 | 小児科 |
3年目
3年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
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施設名 | HITO病院 | クリニック | HITO病院 | へき地 | HITO病院 | クリニック | HITO病院 | |||||
領域 | その他 | 総診Ⅰ | その他 | 総診Ⅰ | その他 | 総診Ⅰ | その他 |
1年目 | 領域 | 施設 | |
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4月 | 総診Ⅱ | HITO病院 | |
5月 | |||
6月 | |||
7月 | |||
8月 | |||
9月 | |||
10月 | 内科 | ||
11月 | |||
12月 | |||
1月 | |||
2月 | |||
3月 | |||
2年目 | 4月 | 救急 | 愛媛県立新居浜病院 |
5月 | |||
6月 | |||
7月 | 内科 | HITO病院 | |
8月 | |||
9月 | |||
10月 | |||
11月 | |||
12月 | |||
1月 | 小児科 | 愛媛県立新居浜病院 | |
2月 | |||
3月 | |||
3年目 | 4月 | その他 | HITO病院 |
5月 | 総診Ⅰ | クリニック | |
6月 | |||
7月 | その他 | HITO病院 | |
8月 | 総診Ⅰ | へき地 | |
9月 | |||
10月 | その他 | HITO病院 | |
11月 | |||
12月 | 総診Ⅰ | クリニック | |
1月 | |||
2月 | その他 | HITO病院 | |
3月 |