緩和ケアとは、がんによる体や心の痛み、つらさを和らげるためにご利用いただくケアです。
手術・抗がん剤等の治療と並行して行うため、診断された時から始めます。
ご自宅で生活しながらつらいときだけご利用いただくこともできますし、入院中もみなさまの想いに寄り添い、できる限りいつもの生活に近い暮らしができるようサポートいたします。
つらいとき、不安なときは、いつでも何度でも緩和ケアをご利用ください。
TOPIC
サポーティブケアチームでは、患者さんとご家族のつらさを少しでも和らげるお手伝いをさせていただきます。精神科医師をはじめとする複数科の医師、臨床心理士、看護師(外来、入院、訪問)、 薬剤師、栄養士、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカー、臨床検査技師、診療情報管理士、 医療クラークなどの多くの職種が協力し、最適なケアを提供できるよう、日々活動を行っています。
週1回開催のキャンサーボード(がん症例検討カンファレンス)で、がん症例の治療方針検討を行い、 手術や化学療法などの積極的治療だけでなく、患者サポート、緩和医療に至るまでの方針を議論しています。
2014年度より、がん治療認定医養成に準じたカリキュラムで勉強会を行い、スタッフのがん医療の知識向上に努め、 がん化学療法の臨床試験に参加できる体制を整備しました。 高度な医療については、愛媛大学医学部附属病院、四国がんセンター、住友別子病院、 三豊総合病院などと連携して実施しますが、当院が地域で提供できる治療、医療サービスを通じて、 切れ目のないがん医療を宇摩圏域で提供するように努めていきます。
石川ヘルスケアグループ(IHG)とは、社会医療法人石川記念会、医療法人健康会、社会福祉法人愛美会の3つの法人の総称で、医療系事業所2か所、訪問系事業所5か所、通所系事業所7か所、施設系事業所6か所を擁しています。緩和ケア病棟を退院された後も、グループ内で連携しながらサポートできる体制を整えています。
また、地域の医療機関や訪問系事業所、介護保険事業所とも連携しております。かかりつけ医やお知り合いのケアマネージャーがいらっしゃる場合は、遠慮なくスタッフまでお知らせください。
からだの痛み、食事のこと、こころの悩みやつらさ、家に帰ってからの心配ごと。専門職からなる緩和ケアチームが、多方面からサポートいたします。
むくみ、吐き気、痛み、倦怠感などの体のつらさに対しては、医師・看護師・薬剤師が連携して、医療用麻薬やその他の薬・方法で、痛みや苦しい症状を緩和します。適切な緩和治療によって、QOLを維持した予後が延長することが証明されている治療です。些細なことでもご相談ください。
病状や飲み込みの状態に合わせながら、できるだけ食べたいものを食べられるように、担当の管理栄養士がサポートします。
また、歯科衛生士がお口の中を清潔に保ち、おいしく食べれるように口腔ケアも行っていきます。
緩和ケア病棟に入院されている方にも状態に合わせたリハビリテーションを行うことができます。ご本人の要望を尊重しながら、身体的、精神的、社会的にも生活の質を高く保てるよう、在宅復帰を見据えたサポートをいたします。また体を動かすことはリフレッシュにもなります。
不安や悲しみなどの心のつらさも大きな負担になります。臨床心理士や医師、看護師がサポートいたしますので、いつでも思いを打ち明けてください。
もちろん、ご本人だけでなくご家族のお話にもしっかりと耳を傾けます。
ご家族が毎日の介護から少し離れてリフレッシュしたいとき、また遠方への外出予定がありご自宅でのお世話ができないときなどに、短期で緩和ケア病棟を利用することを「レスパイト」といいます。
1泊2日の利用も可能ですので、ぜひご利用ください。
ギターの得意な方には演奏会で腕前を披露していただいたり、水彩画がお好きな方には病棟でミニ個展を開いていただいたりと、これまでと同じように趣味を楽しんでいただくサポートもいたします。
また、おじいちゃんに花嫁姿を見せたいと、緩和ケア病棟で結婚式を行ったご夫婦もおられました。
緩和ケア病棟では、ご本人、ご家族みなさまの思いに寄り添い、叶えるためのお手伝いをできる限りいたします。
当院には緩和ケア専任のソーシャルワーカーがおり、自宅に帰りたいという希望があれば、ご相談を賜ります。
地域の医療機関や行政と連携してご自宅で各種ケアやサービスを受けるための環境を整え、「帰りたい」という思いを叶えられるようできる限りサポートいたします。また、グループ内の各種在宅サービスもご利用いただけます。
緩和ケア病棟では、患者さまやご家族のご希望や自己決定を尊重し、充分話し合いながら方針を進めていきます。
入院までの具体的な流れは、下図をご参照ください。また、病棟見学はいつでもお待ちしております。入院をご検討される際には、あらかじめご連絡いただいた上で、ぜひお越しください。実際に病棟を見ていただき、不安なことや疑問点は何でもご相談ください。
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緩和ケア外来については、お問い合わせください。 【本人・ご家族の方】地域医療介護連携課 TEL:0896-29-5320 FAX:0896-58-5350 【他院からのご紹介の方】サポートセンター TEL:0896-29-5704 FAX:0896-29-5705 |