人工関節センター
(院内標榜)

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人工関節センター長より

我が国では、超高齢社会に伴い、変形性膝関節症や股関節症が増加しており、近年の報告では生命予後にも影響していると報告されています。変形性関節症は、病気が進行すると人工関節置換術が必要となります。人工関節の手術では、高い精度が不可欠な上、専門医による10~20年の長期の経過観察が必要です。当院は、宇摩地域の開業医の先生方よりすでに多くの患者さまをご紹介いただき、人工関節手術を行っています。当センターは、術後の治療経過や患者さまの要望に応じて、開業医の先生方へ逆紹介し、リハビリテーションの継続や外来通院できる体制を整えております。

人工関節センター長 整形外科部長 間島  直彦

ナビゲーションの活用で正確な手術を

正確な手術を行うために人工関節専用システムを活用

当院の人工関節センターでは、股関節・膝関節の人工関節手術を行っています。人工関節手術は、他の治療方法に比べて原則、短期間で痛みをとる効果に優れた手術方法といえます。
人工関節置換術を受けることによるメリットは、次のようなものが挙げられます。


  • 関節痛のない生活が送れる
  • 正常な歩容、歩行能力が獲得できる
  • 生活に必要十分な関節可動域が得られる
  • 早期に社会復帰できる
  • 不安のない術後生活が送れる


また、当院では人工股関節置換術における確実な治療と早期の社会復帰、不安のない術後生活を目指して次のことを実施しています。


  • 3次元手術計画システムを用いた術前シミュレーション
  • 変形の程度や骨の強さに合わせた最適なインプラントの選択
  • 術中コンピューターナビゲーションシステムを用いた正確な手術
  • 筋肉や腱を切離しない最小侵襲手術(MIS)
  • 可能な限り自己血輸血を実施
  • 自宅退院まで繋がる徹底したリハビリテーション


全症例に対し3次元手術計画システムを用いた十分な術前シミュレーション

正確な手術を実施するためには、手術前のシミュレーションも非常に重要です。当院では、術前シミュレーションに「3次元手術計画システム」を活用しています。
患者さまのCTデータを読み込んで、設置する人工関節が実際にどのように骨盤や骨などと接するのか、設置する角度や骨の接触具合などを3次元的に見ながらシミュレーションすることができます。
さらに、骨と骨の接触度や足の曲げ伸ばしなどが数値や3次元画像で視覚的にわかるため、十分なシミュレーションを行うことができ、次に紹介する「術中コンピューターナビゲーションシステム」を最大限活用することができます。

3次元手術計画システムのイメージ画面


術前シミュレーションの様子 大腿骨がどのように動くかが見える



術中コンピューターナビゲーションシステムを使用し、正確な手術を実施

術後の回復や耐用年数の延伸のためには、人工関節を術前の計画通りに正確な位置へ入れることが重要です。
当院では、人工関節の設置位置について、術前計画からの誤差を最小限に抑えるために「術中コンピューターナビゲーションシステム」(以下ナビゲーション装置とする)を活用し、手術に最適な環境を整えています。
ナビゲーション装置無しの手術では、骨盤と人工関節との間に5~10度位の角度の誤差が出ることが多く、これによって人工関節が外れやすくなってしまう場合があります。
手術中は、どうしても骨盤や足の骨などが動いたりすることがありますが、ナビゲーション装置を使えば、どんなに動いてしまっても正確な位置へ誘導してくれます。


ナビゲーション装置を用いた手術では、このような道具を使って人工関節を骨盤などに当て込みます
装置のモニターには、関節へ当て込む角度が表示されその角度調整で精度の高い手術を実施します



筋肉や腱を切離しない最小侵襲手術(MIS)も実施

術後の痛みの軽減や、術後早期のリハビリテーションを可能とし、早期の筋力回復や歩行能力の獲得、早期の社会復帰を目指して、MIS(最小侵襲手術)を行っています。
当院のMISは、股関節の前外側、中殿筋と大腿筋膜腸筋の筋肉間から進入し、できる限り筋肉を損傷しないアプローチです。
筋肉を切離しないため、術後早期から正常な股関節の動きが可能となり、痛みも少なくかつ機能回復も良好です。また、外側と後方の筋肉を残すことにより脱臼しにくく、早期から歩行が可能になります。




NASA規格「クラス100」のバイオクリーン手術室

手術室は、患者さまが安全に手術を受けられるために、十分な感染防止が必要で、それには、手術室の清潔環境維持が重要です。
それを測る指標として「NASA規格」が定められています。NASA規格は、空気1立方フィート中に含まれる0.5μm以上の粒形の微粒子の数でクラス100〜10万まであり、数値が低いほど清浄度が高いとされます。当院では、最高ランクの「クラス100」の手術室を設置しております。

愛媛大学医学部附属病院との連携

難治症例や再置換症例でも対応可能
当院では、愛媛大学医学部附属病院の人工関節センターと連携しており、愛媛大学大学院医学系研究科 整形外科学 教授の髙尾 正樹先生や地域医療再生学講座 教授の間島直彦先生が来院し、手術をしています。しっかりとした連携体制のもと、難治症例や再置換症例にも対応することが可能です。

患者さまの不安をとるために

人工関節って何だろう、人工関節にすると痛みはどうなるのだろうか、日常生活はどうなるのだろうか?など分からないことや不明な点などを、入院前から細やかな説明を行い、患者さまの不安を解消できるよう努めさせていただきます。

HCUでの全身管理や合併症への対応

当院では、HCU(高度治療室)の設備において、手術直後も含めて全身管理への備えがあります。また、感染症や深部静脈血栓症、肺塞栓症など合併症への対応も可能です。

入院前から退院までのケアとリハビリテーション

退院後の生活まで支援できるようにサポートセンターで患者さまの情報収集(生活状況や日常生活動作の状況など)を行い、人工関節専門チームが情報を共有することで患者さまに応じた支援が可能となります。手術後はなるべく早い在宅復帰を目指す為に、術後翌日からリハビリテーションが開始となります。 内容としては、関節を動かす練習、筋力をアップさせる練習、歩く練習を中心に始めていき、患者さまが退院後快適な生活が送れるように、家屋の状況や周りの環境を考慮し、退院後の生活を想定したリハビリテーションを、パンフレットを用いながら実施していきます。退院の日程調整時には、ソーシャルワーカーや看護師が退院の際に必要な情報提供を行います。退院後は、定期的に外来受診をしていただき関節の運動評価を継続していきます。



術前・術後の疼痛対策

術前から内服薬にてコントロールしています。痛みの強い患者さまには、多職種でカンファレンスを行い、痛み止めを調整しています。人工股関節置換術の場合では、持続硬膜外麻酔(腰に痛みどめの薬を流すためのチューブ)を術後1~2日間入れて疼痛コントロールをしています。

異常時には24時間受入れ可能

当院は2次救急病院であり、24時間365日緊急検査・治療が可能な体制を整えています。万が一、異常な事態が発生しても救急医療体制にて受け入れ可能です。

手術の流れ

人工関節置換術

難治症例や再置換症例でも対応可能
当院では、愛媛大学医学部附属病院の人工関節センターと連携しており、愛媛大学医学部附属病院 病院長の三浦 裕正先生や地域医療再生学講座 教授の間島直彦先生が来院し、手術をしています。しっかりとした連携体制のもと、難治症例や再置換症例にも対応することが可能です。

人工股関節置換術

人工股関節置換術とは、傷ついた股関節の損傷面を取り除いて、人工関節に置き換える手術です。人工関節は、金属製のステムとボールとソケット、そしてソケットの内側にはめ込む超高分子ポリエチレン製のライナーでできています。このライナーは、軟骨の役目を果たしているので、ボールをライナーに組み込むことにより、スムーズな関節の動きが得られます。

脊椎専門外来のご案内

首・背中・腰の痛み、手足のしびれ・痛み、手足の動かしにくさ、歩きにくさなどでお悩みの方が対象です。
診察による身体所見に加えレントゲンやCT 、MRI などで診断を行います。脊椎疾患の主な治療には内服薬、ブロック療法、装具療法、手術療法などがあります。状態に応じて治療法を選択します。



 
午前
9:00~12:00

 
森野 忠夫
 

 
森野 忠夫
 

 

 

※要予約

関節専門外来のご案内

関節(肩、肘、股関節、膝、足関節など)の痛みや稼働域にお悩みの方はご相談ください。
人工関節は、股関節と膝関節を中心に行い、肘と肩も対応しています。肘と肩、膝、足関節は、関節鏡視下の治療も行っています。また、前十字靱帯損傷や肩関節脱臼、股関節唇損傷や肘離断性骨軟骨炎などのスポーツ障害に対する治療も行います。



 
午前
8:30~12:00

 

 
間島 直彦
 

 

 

 

予約・受診の流れ

人工関節センターは、予約制となっており、予約は「サポートセンター」にて受付けております。
「人工関節センターの受診予約」とお伝えください。

お電話での
お問い合わせ
0570-035320
FAXでの
お問い合わせ
0896-58-5350

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