2月15日(土)に四国中央消防防災センターにて、「HITO病院 市民公開講座」を開催しました。
講演会では、当院 緩和ケア内科 統括部長である大坂 巌 先生が座長を務め、演者には、当院 看護師長 加地 千明さんと松山ベテル病院 病院長 中橋 恒 先生をお呼びして、「緩和ケア」というテーマでご講演いただきました。
加地さんからは、「じいちゃん 帰ろう ~住み慣れた自宅で最期を迎えること~」と題して、大切な家族が病にかかった時、最期をどこで、どのように迎えることができるのか、いつか訪れる大切な人の最期の時に自分は何ができるのか、実例を交えながらお話しいただきました。
また、中橋先生からは、「緩和ケアのススメ ~人生生き生き 納得人生の送り方~」と題して、「緩和ケア」とは何か、もし自分や家族ががんにかかった時どのように「緩和ケア」を利用すればよいのかということや、がんと診断されたときから緩和ケアについて家族や病院と話をしておくことの重要性についてのお話がありました。
がんは日本人の死因でも最も多い病気で、現在3人に1人ががんで亡くなっています。参加された60名の皆さまは終始熱心に耳を傾けられ、中には涙を流しながら講演を聞かれる方もおられました。今回の講演会が、すでに身近な病気とも言える「がん」について、改めて知っていただく機会となっていれば幸いです。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。