6月25日(火)市内外の連携医療機関の先生方や当院の医師総勢50名の参加による第11回症例検討会が開催されました。
今回の講師は、愛媛県医師会常任理事で日本医療メディエーター協会理事、四国支部長で松山市民病院顧問の渡邊良平先生で、『医療メディエーションとは ~紛争対応に新たな展開を生み出せるか~』という題でお話しいただきました。
人は自分の関心のある情報だけに注意を向けたり、自分の経験や知識・感覚に合うように情報を取り込む傾向にあることや、認知フレーム(ものの見方の枠組み)の差がコンフリクト(対立・心の葛藤・利害・価値観のずれ)を増幅すること、またコンフリクトを抑制し解消していくためには、認知フレームに働きかけ、双方を変容させることが鍵となることなど、医療者にとって大変興味深いお話を聞くことができました。
参加者からは、普段発生する患者さんとのコンフリクトについて、渡邊先生のメディエーションの考え方を聞かれ、いかに患者さんへ寄り添った声掛けができるか自問自答されている方もいらっしゃいました。
明日から即実践できるわかりやすい講義でした。