3月3日(日)当院3階大会議室にて「宇摩地域医療フォーラム2019」を開催いたしました。
東京大学 死生学・応用倫理センター特任教授の会田薫子先生から「アドバンス・ケア・プランニング~長寿時代の意思決定支援~」、当院緩和ケア内科 大坂巌医師から「最期まであなたらしくあるために」と題して講演をいただきました。
生憎の天気にも関わらず、市民・医療従事者・行政より総勢150名の方にお越しいただき、盛況のうちに終えることができました。
超高齢社会を迎え、私たち医療・介護従事者にとっては、人生の締めくくりの時期に患者さん一人ひとりの意思を十分に尊重し、その人にとって最善となる医療・ケアをより一層充実していくことが非常に重要になっています。
また同時に、このような医療・介護の実現のためには、患者さんの側も、自分が最期を迎えるときにはどのような医療・介護を受けたいのか、最期の時間を誰とどこで過ごしたいのか、また自ら意思決定できなくなった時、その後のことを誰に決めてもらいたいのかといったことについて、日ごろから家族や医療機関、介護施設のスタッフ等とのコミュニケーションの中で明確に示し、共有しておくことが必要です。
そのコミュニケーションのプロセスを「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と言います。昨年は厚生労働省の公募により「人生会議」という名前も付きました。
今回のフォーラムにお越しいただきました皆さまには、ぜひご家族とこのようなお話をする時間を作っていただきたいと思います。
開催にあたりご協力くださいました皆さま、またご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。