2月2日(土)に当院大会議室にて、IHGみかんの会講演会を開催いたしました。
愛知県より社会医療法人 杏嶺会 いまいせ診療センター・認知症センター 副院長・認知症センター長の水野 裕(ゆたか)先生を講師としてお招きし、「認知症とともに幸せに生きる~パーソン・センタード・ケアを真に実践するために~」と題してご講演いただきました。
パーソン・センタード・ケアとは認知症の高齢者を一人の人として尊重し、認知症という病気だけを見るのでなく「その人の視点や立場に立って理解しながらケアを行う」という認知症ケアにおける考え方の一つです。
水野先生は、「認知症でない人は認知症を持つ人の気持ちを知ることはできないかもしれないが、言動から想像したり関心を持ったりすることはできる。」と話され、認知症に対して無関心でいることや、「認知症という病気のイメージ」を通してのみ認知症の方と接することの危うさ、個々のニーズに合ったケアの重要性などを説明されました。
当日は医療介護従事者、一般市民の方合わせて約100人にお集まりいただきましたが、参加者からは
「認知症が悪いことだと思っていた」「認知症について誤解していた、考え方が変わってよかった」
などの感想をいただきました。
私たちIHGみかんの会は、地域で暮らす認知症に関わる人のお手伝いをしたいと思いIHGグループが一体となって活動しています。
このような講演会や認知症カフェの開催を通じて、認知症の方もそのご家族の方も、認知症に関わる全ての人が暮らしやすい町づくりを目指して、今後とも活動を続けてまいります。