去る、平成30年10月4日(木)13:00~ 東京丸の内にて、(株)アドバンスト・メディアと当院による「医療向けAI音声認識ワークシェアリングサービス「AmiVoice® iNote」」記者発表会が開催されました。
(株)アドバンスト・メディアは、医療をはじめとする産業・官公庁向けの音声入力ソフト「AmiVoice」の開発・販売元として知られ、国内トップシェアを誇ります。
今回、iPhoneで動作する医療用音声入力APL「AmiVoice® iNote」を当院と共同で開発いたしました。これは、単なるスマホAPLでなく、ワークシェアリングサービスという位置づけで、音声入力だけに留まらず、AI音声認識を活用することで、業務効率化を実現する情報共有サービスです。製品化に至るまでに、当院で細かなテストを行い、開発へのフィードバックがなされました。
当日は、(株)アドバンスト・メディア社からの製品紹介に続き、当院病院長の石川より、活用事例や効果検証の説明がありました。
石川からは、「地方では働き手の減少など、病院は多くの課題を抱えている。この課題解決に向けて、業務用SNSの導入や医師へタブレット配布などこれまで「未来創出HITOプロジェクト」にて取り組んできた。カルテへの音声入力は2017年6月より(株)アドバンスト・メディアと共同でシステムの改良を進め、2018年5月から約60名のリハビリテーション科のセラピストが本格的に利用を開始した。
セラピストがカルテ記載をスマートフォンから音声で入力すると、サーバーでテキストに自動変換され、代行入力者に送られる。代行入力者はそのデータを修正、電子カルテに転送し、最終はセラピスト本人が修正・承認することで完了する。
この仕組みにより、電子カルテ入力時間が約70%短縮され、削減した時間は患者さまへの医療サービスの向上やセラピストの自己研鑽の時間につなげる事ができる。」
との話がありました。