9月15日(土)に、石川ヘルスケアグループ(IHG)認知症ワーキンググループ「みかんの会」の主催にて、高齢社会と街づくりに関する講演会を開催しました。
開催に際し、医療法人大誠会より田中 志子理事長を講師としてお迎えしました。田中先生は、地元である群馬県内の大学病院で内科医として従事されたのち、日本で初めて医師として認知症介護指導者となられた方です。現在は認知症を主とした老年医学を専門とされ、その豊富な経験から、地域・医療関係者への認知症啓発活動に努められています。
講演では、「高齢社会に適したまちづくりの総合的推進について~大誠会グループの取り組みと課題~」と題し、先生がこれまで挑戦し実現された高齢者、身体障がい者、子ども達が一体となった町づくりや身体拘束ゼロへの取組みなどについて、実際の取り組みや豊富な実例を交えてお話しいただきました。
田中先生のお話は、医師の立場での目線と、患者さまや利用者、そのご家族の方の目線や気持ち双方に立って考えられており、大変わかりやすく、学びに満ちたものでした。聴講した医療介護従事者からは「多くの事例の中でも、障がい者と高齢者と子どもが一緒に過ごすことが出来る施設に大変感銘を受けた、自分も働いてみたい」という感想が聞かれました。また、普通であれば諦めてしまいそうな医療の現場での身体拘束ゼロへ向けた取り組みは、諦めない気持ちや信念を通すことの大切さと強さを学びました。
今回の先生のお話から多くのヒントをいただきました。これからもIHGでは、まちづくりについて考える場所や機会を作り、地域へ発信する取組みを続けていきたいと思います。