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投稿日

2018 03 26

宇摩地域医療フォーラム2018を開催しました

平成30年3月25日(日)四国中央市消防防災センターにて「宇摩地域医療フォーラム2018」を開催しました。当フォーラムは愛媛県の在宅医療普及推進事業として2016年から始まり、今年で4回目となります。

当日は市民、行政、医療介護従事者を中心として、約130名もの方々にご参加いただき、盛況のうちに終演を迎えることができました。
今回のフォーラムでは「終末期医療とケア」をテーマに、東京大学大学院 人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座 特任教授 会田薫子先生から「本人らしく生き切る」ために必要な本人と家族の考え方について基調講演をいただきました。
「フレイル」と呼ばれる「加齢による心身機能・生理的予備機能の低下した状態」を評価し、高齢者に対する医療行為の適否を判断していくことが今後は求められる、というお話を分かりやすく解説していただき、多くの参加者が頷きながら真剣な眼差しで講演に聞き入っていました。

消防本部からは「市民のみなさまへ」と題して、救急の現場における「DNAR(蘇生する可能性が低い状況下で心肺蘇生を行わないこと)」の扱いについて、当事者、家族、施設職員、そして法律の間で隊員が板ばさみになっている状況をご報告いただきました。

パネルディスカッションでは、会場から「自身も主人もどうにかして自宅で最期を迎えたい。行政の支援体制は十分なのだろうか」「もっと自分の最期のことを考え、家族と話し合うことが必要であると気付かされた」といった生の声を聞くことができ、より一層地域一丸となってこの問題に取り組む必要があることに、多くの参加者の方々に理解していただけたのではないかと実感しています。

今後も今回のようなフォーラムを通して、宇摩圏域の医療・介護の未来を地域の皆様とともに考えてまいりたいと思っております。