性交後避妊法または「モーニングアフターピル」と呼ばれ、「受精卵の着床を防ぎ、性交後の妊娠を阻止する」作用に基づいた方法です。 性的暴行やコンドームが破れた、ベッサリーがはずれた等の避妊の失敗に対する緊急避妊法です。
今までの方法はヤッペ法(Yuzpe法)と呼ばれ、EE(エチニルエストラジオール)0.05mgとLNG(レボノルゲストレル)0.25mgを含む経口避妊薬プラノバールを 72時間(3日)以内に2錠服用してから、12時間後にまた2錠服用するものでしたが、常用量の倍量のピルを服用する為、半数の人に吐き気などの症状がおこるので、 吐き気止めの併用が必要でした。また妊娠阻止効果も60%以下でした。
現在、日本で承認されている緊急避妊用のピルには2種類あります。緊急避妊薬は性行為から72時間以内に1錠服用し、できるだけ早い服用が望ましいです。
緊急避妊をしたのに失敗したケースでは、緊急避妊薬を内服して次の月経がくるまでに性交があったパターンが多く、緊急避妊薬の有効性は、 薬の内服後に性行為が行われたか否かに影響されます。
・緊急避妊薬服用後性行為がなかった群83%
・性行為があった群 64%
モーニングアフターピルを服用することで排卵を遅らせたり、子宮内膜の状態を変化させて妊娠の成立を防ぎます。 基礎体温表などでご自分の排卵日が確認できていない方は、すべて緊急避妊の対象とお考え下さい。
予期せぬ妊娠のほとんどは、自分では安全日だと油断しているときに起こっています。 服用前にすでに妊娠が成立している場合は、その妊娠を中断させる効果はありません。
薬の服用後、数日して少量の出血が見られる場合がありますが、通常は次の生理予定日にちゃんと生理がきます。 もし、生理予定日を1週間以上過ぎても生理がこない場合は妊娠検査をしてください。
緊急避妊薬 1錠1回:5,500円(税込)
私は、婦人科腫瘍を専門としておりますが、産科や骨盤臓器脱なども診療して参りましたので、 広い範囲にわたって婦人科疾患を経験しております。気軽に私の外来を受診してみてください。
婦人科では、子供から老人までのすべての女性のデリケートな内容を扱いますので、そのことに配慮しながら診察を行います。