鼻づまりはありふれた症状の一つですが、長続きすると日常生活レベルを大きく低下させてしまいます。乳幼児の場合、「お乳を上手にのめない」「口を開けている」「寝息が荒い」などは鼻づまりの表現方法のひとつになるため注意が必要です。
鼻が詰まる原因には、鼻の構造物の腫れや変形(アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症、外傷など)、鼻腔の閉塞(鼻汁や異物、腫瘍など)が挙げられます。
発症した時期も診断の手がかりになります。「かなり以前から」となると鼻中隔彎曲症や副鼻腔炎が、「今年の春から鼻水、くしゃみも」となると、アレルギー性鼻炎が、「かぜをひいてから」となると急性副鼻腔炎や慢性副鼻腔炎の急性増悪が疑われます。
ファイバースコピー、鼻鏡、画像検査など:鼻腔は直接鼻鏡やファイバースコピーで観察するほか、CTなどの画像所見でも比較的簡単に確認することができます。
鼻腔通気度検査(当院では行っておりません):鼻腔にノズルを差し込み鼻腔抵抗あるいは鼻腔断面積を測定する検査があります。客観的に鼻づまり程度を測ることができます。
鼻づまりの治療は原疾患の治療が第一となります。
鼻づまりに関連した項目
・アレルギー性鼻炎
・肥厚性鼻炎
・慢性副鼻腔炎
・鼻茸
・鼻副鼻腔・上咽頭腫瘍