HITO病院のリハビリテーション部では、入院期間中の治療だけでなく、入院前や入院後の生活まで目を向け、元の生活に早期に戻れるリハビリテーションを大切にしています。
患者さんが住み慣れたこの地域で自分らしくいきるために、様々な技術や機械を活かして身体機能の回復、生活の質(QOL)向上を目指します。特に生活するうえで重要な基本的日常生活動作(ADL)「歩行・食事・排泄」にも力を入れています。また、予防教室や退院後の支援等も行うことで、地域全体で患者さんのいきるを支えています。
当院のリハビリテーション部では、地域全体の医療・介護の質向上を目指して、地域の医療職・介護職の方へ様々な取り組みを行っています。
市内の公共施設をお借りして期間限定で骨折などの予防をテーマに体操教室を行いました。令和元年は、9~10月に各施設で実施し、総勢132名と多くのご参加をいただきました。
(実施場所:川之江文化センター、中之庄公民館、新宮公民館、嶺南公民館、長津公民館)
ロコモーティブシンドロームはご存知ですか?
年齢をかさねるごとに体の機能(筋力・バランスなど)が衰えていきます。その結果、歩いたり、移動する能力が低下した状態のことをロコモティブシンドロームと言います。当院ではこのロコモティブシンドロームの予防に向けた教室を実施しています。
左下の図で示す番号順に、右のステップシートに合わせて右足から交互に足踏みをしていきます。
通常、2つ以上(たとえば目的地へ移動しているときに声をかけられる・お茶を運びながら敷居をまたぐなど)の複雑なことをしようとしたときにミスをしやすくなります。そのため、数字にあわせて(考えながら)足踏み(バランストレーニング)を行うことで、転倒しない体づくりを目指しています。
78名(2021年4月現在)のスタッフでリハビリの専門性向上とともに、土・日・祝日を含めた365日体制で、患者さんの早期の在宅復帰を目指し、入院生活の充実を図ってまいります。