多汗症(掌、足の裏)

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料金表

☆料金はすべて税込価格です。

 料金
   多汗症(掌、足の裏)¥99,000
※多汗症の治療代に、塗る麻酔代が含まれています。
※ワキの多汗症は保険適応のため形成外科外来となります。



治療の流れ

1.診察
医師から治療についての説明があります。
(治療決定後に痛み止めテープをお渡しします。施術当日、2時間前に貼り、貼ったままお越し下さい。)

2.施術当日
施術当日は写真撮影、再度診察を行います。麻酔クリームを塗布し、その後注入します。
(施術当日からシャワーは可能です。)

3.施術後診察
施術から2週間後に受診していただきます。(初回のみ)
再診料1,650円(税込)発生いたします。



治療後の注意事項

  • 注射当日からシャワー浴等は問題ありませんが、注射した部位を揉んだり強くこすったりしなしでください。

  • ボトックス投与中、および最終投与後2回の月経を経るまでは避妊する必要があります。また、男性も投与後3カ月は避妊してください。

  • 脱力感・筋力低下・めまい・視力低下が現れることがあるので、自動車の運転や、危険を伴う機械の操作などには十分注意してください。



副作用

【軽度】
注射した部位の内出血を起こす場合や、注射の痕が残る場合があり、数日~数週間で改善します。注射部位の倦怠感・重量感・しびれ・不快感が生じることがありますが、一時的な症状であり、ほとんどの場合は数週間で改善します。
手のひらの場合、手や指の筋力の低下がみられることがあり、日常生活に影響が生じる場合があります。また他部位からの発汗が増加する可能性があります。

【重度】
注射した部位の感染症、アレルギー反応やアナフィラキシー様症状、吐き気やインフルエンザ症候群、急激な血圧低下を起こすこともまれにあります。



治療を受けられない場合

  • 全身性の筋肉の病気(重症筋無力症、ランバート、イートン症候群など)の方

  • 妊娠中・妊娠している可能性のある方

  • この薬剤を以前に使用し、アレルギーを経験したことのある方や、アレルギー体質の方

  • 抗生物質、筋弛緩剤、精神安定剤などの薬剤を使用中の方

  • 喘息などの慢性的な呼吸器の疾患がある方

  • 閉塞隅角緑内障もしくはその素因(狭隅角等)のある方

  • 医師の判断で適応がないとした場合



多汗症について

手掌多汗症とは、手のひらや足の裏などに汗を多くかく疾患です。 通常、汗が出るのは汗腺と呼ばれる皮膚に存在する器官からですが、汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。エクリン汗腺は全身に存在し、体温調節のための重要な役割を果たしており、特にワキ・手のひら・足の裏に多く存在します。一方アポクリン汗腺は毛包に開口している汗腺で、ワキ・耳孔・乳輪・下腹部・肛門に多く存在し、体温調節には関係していません。
一般に多汗症と言われるのは、エクリン汗腺の機能亢進により発汗量が多くなる状態で、体温調節に必要な量を超えて発汗があり、日常生活や職業に障害を生じている状態のことです。多汗症には全身性多汗症と局所多汗症があり、全身性多汗症には原因となる疾患が隠れている場合があり、注意が必要です。局所多汗症も何らかの疾患が原因となっている場合がありますが、ワキ・手のひら・足の裏の局所多汗症の多くは精神的緊張が原因の場合がほとんどです。



注射による多汗症治療

当院の多汗症治療ではボトックス「ボトックスビスタ®」を使用します。ボトックスビスタ®は、アラガン社が発売している、しわ治療に使われる薬剤です。 厚生労働省から認可を受けている薬剤で、FDA(アメリカ食品医薬品局)からも認可を得ています。
ボトックスビスタ®は、ボツリヌス菌により産生される「A型ボツリヌス毒素」を有効成分とする多汗症治療の注入材です。A型ボツリヌス毒素は神経筋接合部で神経終末に作用し、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑制し、筋肉を麻痺させる作用を持っています。エクリン汗腺の神経伝達物質もアセチルコリンであり、ボトックスを注射することによって、注射した部位の発汗を抑制することができます(アポクリン汗腺の神経伝達物質はアドレナリンであり、ボトックスによる効果は期待できません)。効果は注射して2~3日後から現れ、通常は3~4カ月持続します。その後、時間の経過とともに効果が弱くなっていき、最終的に治療前の状態に戻ります。このため、3~4カ月毎の注射が必要になります。しかしながら、ごくまれに体内に抗体が作られることがあり、効果が弱くなる可能性があります。また、効果には個人差があります。