下肢静脈瘤専門外来

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下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)専門外来

当院では下肢静脈瘤の治療は、ほぼ日帰り手術で行っています。

下肢静脈瘤について

「足の血管がコブになる病気」
下肢静脈瘤は足の血管の病気です。下肢とは足のことで、静脈瘤は血管(静脈)が文字どおりコブ(瘤)のように膨らんだ状態のことをいいます。



こんな症状はありませんか?


下肢静脈瘤の症状はほとんどがふくらはぎにおこります。足の血液がたまることによっておこるので、午後から夕方にかけて症状が強くなるのが特徴です。しかし、足の症状は変形性膝関節症や脊柱管狭窄症などの他の病気でもおこるので、心配な方は専門医の受診をお勧めします。 症状としては、足がむくむ、だるい、重い、火照る、などがあり、症状が重くなると、皮膚炎、湿疹、色素沈着、潰瘍などができます。 また、最近では静脈瘤にできた血栓が肺動脈を詰まらせてしまう恐ろしい「肺塞栓」「エコノミークラス症候群」の原因にもなるといわれています。

下肢静脈瘤のメカニズム

静脈の中には静脈弁があり、立っている時に血液が足の方に戻ってしまうのを防いでいます。この弁が壊れると、血液が逆流してその下にある静脈に血液がたまってしまします。血液がたまった状態が毎日毎日、何年も続くと徐々に静脈の壁が引き延ばされて太くなります。さらに太くなると静脈はヘビのようにグネグネと曲がりくねった状態になります。この静脈の曲がりくねった状態が「下肢静脈瘤」です。下肢静脈瘤は表在静脈(皮膚の下を流れる体表付近の静脈)におこり、深部静脈(筋肉の間や中にある足の深い部分の静脈)にはおこりません。下肢静脈瘤は見た目が悪くなるだけでなく、汚れた血液が足に溜まったり、静脈の中の圧力が高くなることによる炎症によって様々な症状が起こります。



下肢静脈瘤は身近な病気

下肢静脈瘤は、40歳以上の女性に多く認められ、年齢とともに増加していきます。日本人では15歳以上の男女の43%、30歳以上では62%もの人に静脈瘤が認められたとの報告もあり、患者数は1000万人以上と推定されます。下肢静脈瘤は少しづつ認知されてきていますが、実は身近な病気です。

【下肢静脈瘤はこんな方にできやすい】

  • 【性別】 女性に頻度が高い
  • 【年齢】 加齢とともに増加する。妊娠・出産がきっかけでできる人が多い
  • 【職業】 立ち仕事の方に多く、進行しやすい
  • 【遺伝】 家族に静脈瘤のある方に起こりやすい

日本人の約9%に下肢静脈瘤があり、出産経験のある成人女性の2人に1人が発症するとされています。

下肢静脈瘤の種類

下肢静脈瘤は目で見た太さによって伏在型(ふくざいがた)、側枝型(そくしがた) 、網目状、くもの巣状の4種類に分類されます。手術が必要なのは伏在型が多いのですが、場合によって種々です。



診察から治療までの流れ

下肢静脈瘤は進行性の疾患であり、自然に治るということはありません。ただし、進行は比較的ゆるやかで、悪性の病気でもありません。とはいえ、静脈瘤の状態や患者さんの年齢、生活習慣、症状の程度によっては、早期の治療やケアが必要となる場合があります。
診察では、医師が現在の状態や検査結果を説明した上で、患者さんのご希望や日常生活などへの影響踏まえながら、複数の治療方法の中から最も適した治療方法を一緒に相談しながら決めていきます。

下肢静脈瘤の診断

初めて診察を受ける場合は、以下のような流れで下肢静脈瘤であるか、どのような状態であるのかを確認します。

  • 【問診】
    問診表に記入された内容をもとに、症状のほかに仕事の内容や生活習慣をお聞きして、足の症状が下肢静脈瘤によっておこっているのか、他の病気によるものではないか、などを見極めます。
  • 【視診】
    医師が患部を見て、下肢静脈瘤の場所や膨らみ具合、むくみや皮膚の変色がないか確認します。
  • 【触診】
    医師が実際に足を触って、むくみの有無や皮膚表面の状態、皮膚の厚さや硬さ、押して痛みがあるか、などを調べます。
  • 【下肢静脈のエコー検査】
    エコー検査はゼリーを塗った皮膚の上から機械を当てることで、外から見ただけでは分からない血液の流れ(静脈の逆流)を検査することができます。
  • 【診断】
    通常の診察検査はすべて保険適応とみなします。

手術療法

手術療法はそれぞれにメリットと注意点があるため、 静脈瘤のタイプや患者さまの希望、生活習慣を考慮して、経験豊富な医師が皆さまの相談にのり、適切な治療を選択します。下肢静脈瘤の治療では、日帰りの手術も可能です。

+ストリッピング手術

ストリッピング手術とは、足の付け根と膝の内側の2か所を数センチ切開し、静脈の中に細いワイヤーを挿入して、病変のある静脈をワイヤーごと抜き取る方法です。 通常は全身麻酔または脊椎麻酔で行いますが、状態によっては局所麻酔で行うこともあります。
病気の血管そのものを取り除くため、高い治療効果が期待できることが大きな特徴です。一方で、血管内治療と比べると身体への負担がやや大きく、回復までに時間を要する場合があるほか、術後の痛みや出血などのリスクがあります。


+血管内焼灼術

血管内焼灼術は、カテーテルという細い管を静脈内に挿入し、血管の内側から熱を加えて静脈を閉塞させる治療法です。高周波を用いる方法とレーザーを用いる方法の2種類がありますが、治療効果に大きな差はありません。当院では、高周波を使用した方法で治療を行っています。
血液が逆流している静脈に細い針を刺し、その針穴から高周波が発生するカテーテルを静脈内に挿入します。カテーテル先端から発生する熱により静脈を内側から焼灼し、血流の逆流を防ぎます。再発率が低く、一般的に安全性の高い治療法ですが、熱を使用するため、やけどや神経障害などのリスクがあります。これらの合併症を予防し、治療中の痛みを軽減するために、治療する静脈に沿って数か所に針を刺し、麻酔液を多めに注入します。
術後は包帯と弾性ストッキングの着用が必要となり、多少の歩きにくさを感じる場合がありますが、治療後すぐに歩行していただくことができます。


+血管内塞栓術

血管内塞栓術は、2019年12月に保険適用となった治療法です。 下肢静脈瘤専用に開発された医療用接着剤(シアノアクリレート)を、カテーテルを用いて治療対象の静脈内に注入し、血管を閉塞させます。 熱エネルギーを利用する血管内焼灼術とは異なり、血管内塞栓術は熱を使用しないため、やけどや神経障害といった周囲組織への影響が少ないことが大きな特徴です。 また、血管内焼灼術では熱による痛みや合併症を予防するために必要だった局所麻酔が不要となるため、針を刺す回数が減り、麻酔時の痛みや術後圧迫の必要性も軽減されます。 一方で、医療用接着剤を使用する治療であるため、接着剤(グルー)に対するアレルギーがある方、もしくはアレルギー体質の方は注意が必要です。


+硬化療法

硬化療法は、静脈瘤に薬剤(硬化剤)を注入し、血管を固めて閉塞させる治療法です。薬剤を注入された静脈は徐々に硬くなり、およそ半年かけて体に吸収され、目立たなくなります。
比較的負担の少ない治療法ですが、静脈瘤の種類や状態によっては適応が限られる場合があります。そのため、診察時に血管の状態を確認し、硬化療法が適しているかどうかを判断します。


+保存的治療

保存的治療とは、手術や薬を使わずに、運動やマッサージなどの生活習慣の改善や弾性ストッキングの着用によって症状の緩和を目指す治療法です。 他の治療法とは異なり根本的に静脈瘤を治す方法ではありませんが、症状の緩和や静脈の流れの改善が期待できます。

  • 生活習慣の改善
    運動やマッサージなどでふくらはぎの筋ポンプ作用を高め、血液の流れを助けます。
  • 弾性ストッキングの着用
    足を適度に圧迫し、ふくらはぎの筋ポンプ作用をサポートすることで、静脈の流れを改善し血液が足にたまりにくくなります。正しく着用すれば、下肢静脈瘤によるだるさ・むくみなどの症状緩和に役立ちます。
    ただし、着用に力が必要で「履きにくい」と感じる場合があります。また、皮膚が弱い方は、かぶれなどのトラブルが生じることがあるため、長期間着用し続けることが負担になる場合があるといった点もあります。


下肢静脈瘤専門外来

 
午前
10:30~12:30
末廣 和長

下肢静脈瘤専門外来は予約制です。
ご予約・お問い合わせは「サポートセンター」へ

お電話での
お問い合わせ
0570-035320
FAXでの
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0896-58-5350

スタッフ紹介

総合健診センター 医師
外科 医師
末廣和長
すえひろ かずなが
総合健診センター 医師
外科 医師
末廣和長
すえひろ かずなが
卒業年次
昭和55年卒
専門分野
一般外科、消化器外科、血管外科、呼吸器外科
学会認定・所属学会
日本外科学会 外科専門医・指導医
日本医師会認定産業医
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