2023年4月より、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療法として『経尿道的前立腺吊り上げ術 UROLIFT(ウロリフト)』を愛媛県で初導入しました。この治療法は従来と比べ、手術時間や入院期間が半減、さらに前立腺組織を加熱・切断・破壊・切除することなく治療ができるため、身体への負担が少ないことが特徴です。
ウロリフトとは、局所麻酔下で特殊な医療機器を用いて前立腺を4~8か所止め、肥大した前立腺を持ち上げることで尿道を広げ、排尿しやすくする治療法です。
従来の治療法には、比較的軽症の場合に用いられる薬物療法と、薬物療法で効果が得られなかった場合に適応する外科的療法(手術)があります。外科的療法には、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)、前立腺皮膜下摘除術、ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)といった手術があげられますが、全身状態不良のため合併症リスクが高い症例や高齢もしくは認知機能障害のため術後せん妄、身体機能低下のリスクが高い症例、抗血栓薬の内服または血液凝固異常症により術中出血のリスクが高い症例は手術が困難でしたが、ウロリフトはそのような患者さんでも対象となります。
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【外来診察・検査】
・外来にて治療方針を決定
・術前検査(血液検査/尿検査/尿流量測定検査/超音波(エコー)検査等)を行う
【入院・手術】
・入院期間は2泊3日を予定
・入院中に手術を行い、術後の尿の出方などに問題がないか経過観察を行う
【退院】
ウロリフトは従来、前立腺肥大症の手術が困難と思われていた患者さんに対して手術できる新しい治療であり、尿道カテーテルを抜去できる可能性があります。インプラントは治療後でも抜くことができ、治療前の状態(尿道カテーテル留置など)に戻すことも可能です。
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