睡眠時無呼吸症候群は寝ている間にどれだけ呼吸が止まっている時間や弱くなっている時間、血液中の酸素濃度が低下している時間があるかで診断されます。簡易検査は自宅で行われ、呼吸の状態と血液中の酸素濃度の値を診て診断されます。検査キットを自宅で付け、一晩寝て、そのデータを解析することで結果が出ます。重症の睡眠時無呼吸症候群の方は簡易検査のみで診断されますが、簡易検査のみでは診断付かないこともあります。その場合は入院の上、精密検査が必要です。 精密検査の場合は午後から入院し、実際の検査は夜、寝ている間に行います。呼吸の状態や血液中の酸素濃度に加え、寝ている時の脳の活動も評価します。入院自体は1泊で、翌朝には退院できますが、検査結果の解析が必要なため、結果説明は後日、外来で行います。 簡易検査、精密検査、いずれでも診断がつけば、ほとんどの場合は器械での補助換気療法を行うことになります。
睡眠時無呼吸の検査で睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、引き続き治療を行っていきます。循環器内科で積極的に行う治療としては持続的陽圧換気療法(CPAP)があり、気道閉塞型の睡眠時無呼吸症候群が適応となります。CPAPとは睡眠時に鼻、または鼻と口にマスクを装着し、圧力をかけた空気をマスクを通して気道に空気を送り込み、閉塞している気道を広げ、睡眠中の無呼吸を解除する治療法です。CPAPを行うことにより睡眠中の無呼吸や低呼吸が改善し、日中の眠気や居眠り等が減少したり、熟睡感等の睡眠の質が向上したり、自覚症状の改善が得られます。また、夜間の血圧上昇の改善や狭心症・心筋梗塞の予防等にも有用です。CPAP使用の方は月1回の外来受診が必須で、外来ではCPAPの使用状況や無呼吸の程度、自覚症状等を確認します。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 |
午後 | 急患のみ | ペースメーカー(第1週) 辻 葵 |
睡眠時無呼吸 | 急患のみ | 急患のみ | 休診 |