サイバーダイン社の講習を受け、テストを実施し合格した人がHALを使用して治療を行います。
免荷量を調節することができ、体型・トレーニングレベルを問わず幅広い治療場面に使用します。立位が不安定な方でも安全にかつ快適に実施でき、歩行トレーニングでは、転倒を恐れずに動ける環境を作り出すことができるため、患者さんの持っている能力を最大限に引き出しながら実施することができます。
・歩行ができない(脳梗塞などの後遺症、加齢、その他)、うまくバランスをとれない、つまずきやすい方
・上手く手の上げ下ろしができない方
麻痺や筋力低下により自分で手を動かせないまたは動くけど弱い方が対象です。
治療対象部位に電極を貼り、機器で電位がどれくらい発生しているか評価します。適切な補助量をセラピストが設定し、患者さんが動かす力を入れたときに機器が電位を補助し、目的とした動作の必要な力を発揮できるように補助してくれます。
CI療法とは、主に脳卒中方麻痺患者に対する麻痺手の機能向上を目的として、集中的に麻痺手の使用を促す治療法です。 僅かに手の動きはみられるが日常生活場面で上手く使用できないといった方に対して、日常生活上での課題を患者さんとセラピストが共有し、各動作の麻痺手の役割や使い方を一緒に考え、日常生活における麻痺手の使用頻度や動作の質の改善を目標に介入を行っています。その結果、日常生活動作の質が向上し、「患者さんの自分らしい生活獲得」に繋がるよう支援しています。
ミラーセラピーとは脳卒中により、麻痺している手を鏡の裏に隠し、良いほうの手の鏡像を見ることで、麻痺している手が動いていると脳を錯覚させ、使われていない部分を刺激して回復を図るものです。当院でもミラーセラピーを導入し、上肢機能の回復に向けて、自主トレーニング・治療の一環として使用しています。
2020年4月~11月まで:15人
入院早期から全身状態に合わせて、元々の歩く能力の再獲得に向けて歩行補助具を用いながら段階的に進めていきます。一部の患者さんについては特殊な機器を用いたリハビリテーションも提供しております。
言語聴覚士の一般的な介入は、安全に食事ができるよう、嚥下機能の評価※を元に、徒手的な介入(筋力トレーニングや関節運動など)を行っています。しかし、徒手的では直接刺激することが難しい嚥下に関わる筋もあります。
Vital Stimは、電気刺激を用いて嚥下に必要な筋収縮を賦活させることで、飲み込みに必要な筋力の回復を図ります。この機器を導入することで、今まで検査で食べられないとしていた患者さんに対しても、口から食事が取れるよう機能回復の支援に取り組んでいます。
※飲み込み機能の評価は耳鼻咽喉科のDrと共に実施しています。
歩けない方でも入院早期から車いすを用いてトイレで排泄することを進めています。しかし、麻痺の影響で尿意が分からなかったり、膀胱機能が低下して失禁を伴ったりする患者さんに対しては、下腹部にセンサーを貼付し、簡易的に蓄尿量を測定しスタッフのiPhoneに通知することで、患者さん個々に合わせた排泄支援を提供しています。
入院してから在宅に帰る過程の中で、早く安心して帰るためには、情報収集に基いた集中的な訓練が必要になります。リハビリテーション部では、下記の図のような様々な取り組みを実践しています。