心疾患の予防や治療のためには食塩を1日6g未満に減らし、脂っこい食事は控えることがポイントです。過剰な塩分摂取は心疾患を増悪させるのみではなく、高血圧症のコントロールを悪化させます。血圧のコントロールが悪くなると、動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞を生じます。コレステロールの過剰摂取も動脈硬化を進めないために避ける必要があります。
心疾患の食事療法では、原則的に食べてはいけないものはありませんが、食べ過ぎてしまうと塩分やコレステロールの過剰摂取に繋ります。そして、過食が習慣化することで高血圧症や心臓病だけではなく、別の疾患を合併する危険性があります。減塩と共に腹八分目を意識し、主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事を心がけましょう。
入院中の食事は医師の指示に基づき治療食を提供しています。
患者さんが食事について不安のないよう、1人1人にお話しを聞き、入院中から退院後まで食事についてサポートします。
心臓を休めるため、過度に安静な生活を続けると、体力が低下し、ちょっとした運動や日常の活動で心臓に負担がかかり、状態が悪くなってしまいます。
心臓リハビリでは個々の身体能力に応じた運動の強さや種類などを提示させていただき、どの程度まで活動しても大丈夫なのかを一緒に考えていきます。退院して入院する前の生活に戻るまでに、入院生活で低下した体力を安全な方法で回復させ、精神面でも自信を持って帰れるように元気な体を作りましょう。
服薬指導とは服用する薬の名前や働き、副作用、飲み方、使い方などについて薬剤師から患者さんに説明するものです。患者さんの服薬状況や薬に関する理解、薬自体の効果や副作用を確認するため、入院中は複数回に渡って病室に伺い、お話しさせていただきます。