意識消失等の症状を伴う徐脈の方に行われる治療です
治療はカテーテル室で行われ、まず検査用のベッドに仰向けになり、心電図等を装着し、準備していきます。ペースメーカーを入れる側(多くは左側)の胸部(鎖骨付近)を消毒し、全身を清潔なシーツで覆います(その際に顔もシーツで覆われます)。鎖骨の下の辺りに局所麻酔を行い、鎖骨の下を通る太い静脈に針を刺し、ワイヤー(柔らかい針金)を挿入します。ワイヤーにシース(静脈内に一時的に留置する管)を通し、シースからリード(本体と心臓との間を繋ぐリード線)を挿入します。リードは病状により1~2本必要であり、レントゲンと心電図を確認しながら、心臓内の最適な位置にリードを留置します。また鎖骨の下側に局所麻酔を行い、皮膚を5㎝ほど切り開き、大胸筋の直上に本体を収めるための空間(ポケット)を作ります。リードと本体を接続した後、本体をポケットに収め、皮膚を縫い合わせて手術が終了します。
全体で2時間程度かかります。手術後2日間は創の上に軽く圧迫した状態でガーゼを当て、4日間程度はベルトを用いて創のある側の腕を体につけた状態で固定します。1週間後に創の状態とペースメーカーの状態を確認し、問題がなければ退院です。
ペースメーカーを植え込んだ後は定期的にペースメーカー外来を受診し、ペースメーカーが正常に動作しているかどうかを確認します。
退院1カ月後に一度受診していただき、その後は半年に1回程度となります。プログラマーという機械を用いてペースメーカーの電池寿命や不整脈の発生状況、ペースメーカーが設定どおりに作動しているかを確認し、必要に応じて設定の変更を行います。また、電池寿命が短くなっていたり、リードの異常を認めたりした場合は適宜手術が必要になります。
当院のペースメーカー外来は第1週の火曜日の午後に行っています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 |
午後 | 急患のみ | ペースメーカー(第1週) 辻 葵 |
睡眠時無呼吸 | 急患のみ | 急患のみ | 休診 |