スポーツや、交通外傷、転倒・転落、ケンカなどで鼻を強く打った時、鼻の骨が折れることがあります。程度が強い時には整復が必要になることもあります
骨折した部分を中心とした痛みがあり、骨折した部分を押さえると痛みは増強します。鼻血も見られます。鼻骨の形が変形して、外から見た際に鼻が歪んで見えることがあります。 程度が強いと、鼻の空気の通り道が狭くなり、鼻詰まりや、息苦しさを感じることもあります。
触診で骨折している部分の凹み等を確認します。CT検査では様々な方向から鼻骨を確認できるので診断は比較的容易です。
骨折によるずれが軽度の場合は何も処置をせずに自然に治るのを待ちます。見た目に鼻が変形していたり、鼻詰まりがある症例では整復術を行います。
具体的には、鼻の中に器具を挿入してずれを整復します。多くの場合、日帰りでの処置が可能ですが、幼小児では全身麻酔で行うこともあります。
受傷から時間が経過すると、骨が折れた位置でくっついて変形してしまいます。整復が必要な場合は早い段階(出来れば受傷して一週間以内)で治療を行うことが望ましいと言われています。
腫れて分かりにくいこともありますので、疑わしい時には一度CTなどで確認してみましょう。