個々の患者さんに最適な手術計画を提供し、関節の機能を最大限に引き出します
当院では、日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム手術支援システム「Makoシステム」を導入いたしました。愛媛県では当院が2番目の導入となります。
コンピューター制御された「機械の腕(アーム)」のことで、自動で動くものや人が操作して動かすものなどがあります。この先進テクノロジーを使ったロボティックアームは、医師が操作して動かすもので、傷んでいる骨を切除したり、人工関節(インプラント)の正確な設置をサポートします。
人の手によるぶれを抑制し、手術計画通りに手術器具を操作できます。これにより、人工関節の設置角度や位置など術前計画の再現性を高めることが期待されます。
このロボティックアームは、少しでも計画から外れた動きをしようとすると停止します。身近なものに例えると、車の自動ブレーキのようなもので、治療計画にない動き、つまり、切除する必要のない筋肉や人体などの部位にさしかかると停止する仕組みになっています。
これらの機能によって、治療計画に基づいた侵襲の少ない手術を可能にします。
手術前に治療計画をたてます。CT検査を行い、患者さんの骨格の情報をコンピューターに入力し、人工関節のサイズや設置する位置などを決定します。
手術中は、関節が安定する適切な人工関節の位置をリアルタイムにコンピューター画面で確認し、調整します。
医師はロボティックアームを持ち、その先端に取り付けられた器具をナビゲーションに従って操作し、骨を切除します。この時、治療計画から外れた角度や深さで骨を切除しようとすると、自動的にブレーキがかかり動きを制御します。これにより、治療計画に基づいた侵襲の少ない手術を支援します。
入院期間はリハビリテーションの進行に個人差がありますが、一般的には4~8週間程度が目安です。
個人差がありますが、一般的には手術の翌日からリハビリを開始し、術後1週間程度で歩行器を使用して歩けるようになります。
Makoシステムを使用した手術は医療保険が適用され、高額医療の対象となります。具体的な費用については、医事課にお問い合わせください。
手術を行うにはまず、レントゲン検査や必要に応じてCT検査、MRI検査などを行い、病状を確認し、手術適応かを判断します。手術適応の場合、手術前検査として血液検査、胸部レントゲン、心電図、エコー検査などを行い、手術が可能な健康状態かを確認します。その後、CT検査で撮影した画像をもとに関節の詳細な3Dモデルを作成し、手術計画を立てます。
術後は、痛みを最小限に抑えるために鎮痛剤などを使用し痛みをコントロールします。手術翌日よりリハビリテーションを開始し、歩行が安定し日常生活に不安がなくなった時点で退院となります。 退院後は通常手術後2・3・6・12カ月、その後1年毎に定期的に外来診察を行い、レントゲン検査などで人工関節の状態を確認します。
Makoシステムを使用する際、骨の形状をシステムに認識させる作業が必要であり、手術時間が多少長くなることがあります。Makoシステムを効果的に使用するためには、医師やスタッフが新しい技術を習得する必要があります。当院の医師はMakoシステムの使用に関する専門的な訓練を受けており、豊富な経験を持っています。その医師の指導のもと新たな技術習得、チームワークの強化をはかり、Makoシステムを効果的に使用できるよう鍛錬しております。
Makoシステムを使用した手術は、医師の診断に基づいて適応が判断されます。特に関節の変形や痛みが強い患者さんに適しています。
Makoシステムは、術前の計画に基づいて正確に動作し、計画から外れた動きをしようとすると自動的に停止します。これにより、手術の安全性が確保されます。
不安を感じるのは当然のことです。その場合は医師にお気軽に相談してください。