心臓の病気は冬に多い傾向があります。狭心症もそのひとつですが、特に心臓の動脈が突然の寒さによってキュッと狭くなることが原因で、胸が重苦しくなる病気を「冠攣縮性狭心症」と言います。通常は数分間で自然に治まりますが、長く続いたり、突然狭くなる衝撃で血管が傷ついたりすると、動脈の血流が途絶え、「心筋梗塞」を起こしてしまいます。
また、突然の寒さで動脈が突然狭くなり血圧が急激に上昇すると、心臓に急激な負担がかかって心筋梗塞を起こすことも知られています。これを「ヒートショック現象」といいます。
このように、突然の寒さは心臓にとっては大敵なのです。
このような冬の心筋梗塞から心臓を守るために、日々の生活の中で実践できることもあります。次のようなことに気をつけて寒さから心臓を守りましょう。
1)外出時には防寒対策
当たり前のようですが、これが非常に大切です。室内と屋外の急激な気温差にさらされないよう、室内で十分に着込んでから外出しましょう。ゴミ出しなどのちょっとした外出でも、薄着のまま屋外に出ることは避けましょう。
2)入浴の際は温度差に注意
家の中でも入浴の時は温度差が生じやすく、ヒートショックのリスクも高いので注意が必要です。右の図を参考にして、部屋、脱衣所、浴室の温度差をあらかじめ小さくしておきましょう。
3)冬こそ脱水に気をつけて
急性心筋梗塞は脱水によって起こりやすいことも知られています。脱水になると、血液がドロドロになり、血の塊ができやすくなるためです。冬場は目に見える汗は少ないですが、飲む水の量も少なくなりがちです。入浴後や入眠前、起床時には意識的にコップ1杯の水を飲むようにしましょう。
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