心不全には右心房や右心室に起因する「右心不全」と、左心房や左心室に起因する「左心不全」があります。
右心不全では全身から血液を受け取り肺に送る力が弱まり、その結果、下腿や腸管などにむくみが生じます。腸管がむくむと、栄養素の吸収不良や胃痛・胸やけなどの消化器症状につながります。
左心不全では肺から血液を受け取り全身に送り出す力が弱まり、その結果、肺の毛細血管の圧力が高まって胸水が生じます。すると、酸素や二酸化炭素のガス交換が阻害され、息苦しさを感じるようになります。これにより倦怠感が生じ、食欲不振につながります。
心不全の再入院の1番の原因として、塩分・水分制限の不徹底が挙げられます。当院では入院中の患者さんに対して、入院中のお食事をモデルとした減塩指導と、退院後を見据えた食事療法について管理栄養士が栄養指導を行っています。
①バランスの良い食事を心がけましょう。
1日の食事に「主食」「主菜」「副菜」がそろっていることが理想とされています。偏った食事にならないように、季節の食材を取り入れて、色々な物を食べるよう心がけましょう。
②塩分の摂り過ぎに注意しましょう
塩分を摂りすぎると、体の中の水分をため込みやすくなります。そのため、塩分の摂りすぎは、高血圧やむくみの原因となり、心臓に負担をかけてしまいます。
減塩の目標は1日6g未満です。
③食欲がない時の注意点・工夫
厳しい塩分制限は、食欲不振を招き、食事量を低下させる危険があります。食事の量が減ると、体重減少や栄養失調の原因となります。
・食欲がない時は、好きな物を食べましょう
・体重の減少があれば、医師や看護師に相談しましょう
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 |
午後 | 急患のみ | ペースメーカー(第1週) 辻 葵 |
睡眠時無呼吸 | 急患のみ | 急患のみ | 休診 |