当院では「聴こえ」に問題を抱えている方を対象として、補聴器専門外来を開設しました。
診療時間は金曜日の14時~17時の完全予約制で、サポートセンターにて予約を承っています。
補聴器専門外来では、補聴器の説明から始まり、適合検査、さらに実物の貸し出しを行います。
これらはすべて医療保険の対象となる保険診療です。最終的に購入を希望される方には、専門資格がある業者による販売も行います。補聴器を必要とされるみなさんが、うまく補聴器に順応するとは限りません。貸し出しもしますので、試聴していただき、問題点や使用感を確認させていただきます。
また、新規に補聴器を購入される方だけではなく、すでに補聴器を購入していても、うまく使えない方への補聴器相談も行います。
当院の補聴器専門外来は、補聴器を購入するための外来ではなく、補聴器を適正に使用していただくための専門外来です。
補聴器が必要かどうか迷われている方も、どうぞお気軽にご相談ください。
「テレビの音が大きいといわれる」「人と会話をするのが億劫」「集団での会話に加わりにくい」といった方には補聴器をお勧めします。
近年の疫学研究では、難聴によるコミュニケーション能力の低下は認知症や社会活動性の低下へとつながることが分かってきました。補聴器によって得られる「きこえ」の改善は、その人の人生にとっても大きなプラスになることもあります。
お試し期間もありますのでお気軽に相談ください。
補聴器を扱う上で最も大事なのは「本当に補聴器が妥当なのか」を判断することです。難聴の原因は様々です。中には聞こえだけの問題ではなく、命を脅かしかねない病気が隠れていることもありますし、
耳の病気の中には手術や薬で治るものもあります。医療従事者が補聴器調整に関わることで、その人のきこえの状況を正確に評価できるだけでなく、治療の幅も広がります。
また、当院で調整を手伝ってもらっている補聴器店のスタッフは、全員「認定補聴器技能者」の資格を取得していますので、より専門的な調整が可能です。
インターネットなどで販売している「補聴器のような」ものは集音器と呼ばれ、補聴器とは別物です。集音器が単に音を増幅するだけであるのに対し、補聴器は必要な音だけを聞こえやすくするように様々な機能が付いています。
高度難聴の方は身体障害者手帳を利用することで、補聴器購入の助成が受けられることがあります。詳しくは、耳鼻咽喉科までご相談ください。
補聴器専門外来の受診には、耳鼻咽喉科外来のの診察が必要となります。
ご予約・お問い合わせは「サポートセンター」へ