「おなか」の病気が専門です。肝臓、胆のう・胆管、膵臓、胃腸の病気について、専門医による先進的な診療を行っています。内視鏡や超音波を用いた検査・治療のほか、様々な薬物療法やがん化学療法にも対応しています。
以上のような症状がある方は、消化器内科の受診をお勧めします。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、炎症や障害が起こっても自覚症状が出にくいため、肝臓疾患は気づかれずに放置されがちです。ウイルスなどの原因によって肝臓の細胞に炎症が起こり、慢性肝炎を発症し、20-30年という時間をかけて肝硬変、肝がんへと進行していきます。また、肝機能の血液検査値が基準範囲内であっても、肝臓疾患が隠れていることがあります。
近年、肝臓疾患に対する治療は日進月歩であり、特にC型肝炎は新しい飲み薬でほぼ100%近くウイルスが排除できるようになってきました。肝硬変や肝がんの治療は更なる広がりをみせています。
C型肝炎ウイルスの排除後も肝がんの出現に注意を怠ることはできませんし、糖尿病や脂肪肝などの生活習慣病を背景とする肝臓疾患はまだまだ増えており、これからも多くの患者さんに肝臓疾患への専門診療が必要です。
2次医療圏に1ヶ所以上設置されているもので、愛媛県では14医療機関が指定されています。以下のいずれかの項目の実施が可能な施設です。
急性肝炎、慢性肝炎、ウイルス性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝疾患/肝炎(NAFLD/NASH)、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、薬物性肝障害、門脈圧亢進症、肝硬変、肝がん など
腹部にゼリーを塗って、体の表面に超音波を発信する「プローブ」を当て、内臓に反射して帰ってくる超音波をとらえて内臓の状態を画像として映し出す検査方法です。
外来や病室で簡単に検査ができ、患者さんの負担が少なく繰り返し実施することも可能ですが、体格などにより描出には差がみられます。超音波検査用の造影剤を用いるとより精密な情報が得られることがあります。腎機能が低下している場合や透析をされている方にも安全性の高い検査と言われています。
CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影)の略で、X線を使用して体の断面を撮影する検査です。若干のX線被ばくはありますが、胸部なども併せて検査を行うことができ、多くの情報が得られます。CT用の造影剤を速い速度で静脈に注入して時間を追う撮影方法は、肝臓内の詳細な血流動態を評価でき、肝がんなどの診断に役立ちます。ただし、腎機能低下が目立つ場合にはCT用の造影剤は使用できません。
MRIとは、magnetic resonance imaging(磁気共鳴画像)の略で、非常に強い磁石を使用して体の断面を撮影する検査です。X線被ばくはありませんが、ペースメーカーや金属などを体内に埋め込んでいる方は検査できない場合があります。近年、肝細胞に特異的に取り込まれるMRI用の造影剤を速い速度で静脈に注入して時間を追う撮影方法によって、肝がんを早期発見しやすくなりました。ただし、腎機能低下が目立つ場合にはMRI用の造影剤は使用できません。
肝臓に針を刺して、肝臓の組織の一部を採取し、顕微鏡で病理組織学的な診断をします。炎症の強さや線維化の程度を判断するのに有用で、その他細胞の状態なども知ることができるため、様々な肝臓疾患の原因や病態を把握し、診断や治療方法を選択するのに役立ちます。
検査は通常、1泊入院で行っています。侵襲度の高い検査で患者さんにかかる身体的な負担があるため、血液検査や画像検査などで診断が難しい場合、または確定診断を下す必要がある場合に実施されます。なお、腫瘍の組織診断を目的とする時は腫瘍生検とも呼ばれます。
肝炎とは、肝臓が何らかの原因で炎症を起こし、肝細胞が破壊された状態を言います。肝炎が持続したり、重症化したりすると、肝臓の働きが悪くなっていきます。短期的に肝臓の炎症が起こる「急性肝炎」と肝臓の炎症が6ヶ月以上続いた状態の「慢性肝炎」があります。原因は、ウイルス(A型、B型、C型、D型、E型など)の感染、薬物の影響、アルコールの過剰摂取、自己免疫性、肥満など様々なものがあります。日本ではウイルス性肝炎の内、C型慢性肝炎が約70%、B型慢性肝炎が15-20%を占めています。
B型肝炎ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス治療として、核酸アナログ製剤やインターフェロン(IFN)治療を行います。ただし、現在の治療法では体内からウイルスを完全に排除することは難しいとされており、抗ウイルス治療によって肝硬変への進行や肝がんの発生を抑えていくことが治療目標になります。なお、1985年からB型肝炎母子感染防止事業によるワクチン接種が開始されてからは、B型肝炎ウイルスに感染している母親から生まれた新生児への母子感染(垂直感染)は減少して、現在垂直感染はほとんどないとされています。また、B型肝炎ウイルスワクチンは世界180ヶ国以上で国民全体が接種を受けるワクチン(ユニバーサルワクチン)になっており、日本でも2016年10月からは0歳児を対象とした定期接種が開始されました。
2014年9月に初めてインターフェロン(IFN)を用いないC型肝炎ウイルスに直接作用する内服薬(DAA)だけの治療が登場して以降、次々と新しい薬剤が開発されてきました。また、2019年2月より非代償性肝硬変の方でも内服可能な薬剤が登場しました。慢性肝炎から代償性肝硬変までの初回治療の場合、現在では95%以上の方でC型肝炎ウイルスを体内からなくすことが可能であり、副作用は少なく短期間で安全に治療ができるようになっています。ただし、それぞれの薬剤には特徴があり、合併する病気のために使えない薬剤もありますので、どの薬剤を選ぶかは肝臓専門医とよく相談することが重要です。また、ウイルス排除後にも肝がん発生のリスクは残りますので、定期的な受診は継続して必要です。
脂肪肝とは肝臓の細胞に中性脂肪が溜まった状態のことで、原因によって分類することができます。一つはアルコールを飲み過ぎると脂肪肝になることが分かっており、アルコール性脂肪肝と呼ばれます。これに対して、アルコールをあまり飲まないのに発症する脂肪肝を非アルコール性脂肪肝(NAFL:ナッフル)と言います。非アルコール性脂肪肝を放置すると肝臓の細胞が壊れて炎症を起こし、それが長期間続くことによって肝臓に線維化という現象を来すことがあり、これが非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:ナッシュ)です。非アルコール性脂肪肝(NAFL)と非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を合わせて非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:ナッフルド/ナッフルディー)と呼びます。生活習慣病との関連が強い疾患なので、治療法としては何よりも生活習慣の改善や食事運動療法による減量が効果的です。薬物療法としてはビタミンE、その他糖尿病や脂質異常症の合併がある場合にはそれらの基礎疾患に対する治療薬が非アルコール性肝疾患にも効果的な場合があります。
様々な原因によって肝臓に炎症が生じた結果、線維化という現象を来しますが、それが肝臓全体に拡がって、肝臓全体がゴツゴツして硬く小さくなった状態のことを肝硬変と言います。肝硬変の初期の段階では、肝臓の一部に障害が起きていても残りの部分でカバーしてくれるため、ほとんど症状が現れず、この状態を「代償性肝硬変」と言います。その後更に線維化が進行すると、肝臓の働きが低下し、黄疸、腹水、浮腫、こむら返り、肝性脳症、食道胃静脈瘤などの症状や合併症が現れます。このように明らかな症状がある状態を「非代償性肝硬変」と言います。肝硬変そのものを治す薬剤はありませんが、合併症に対する治療は進歩しており、なるべく日常生活に支障を来さないように調整できることが増えてきました。
肝がんには、肝臓から出現した「原発性肝がん」と、他臓器で発生した癌が肝臓に転移した「転移性肝がん」があります。原発性肝がんは更に「肝細胞がん」と「肝内胆管がん」に分けられ、およそ90%超が肝細胞がんですので、一般的に肝がんというと原発性肝がんの肝細胞がんを指します。腹部超音波検査やCT、MRIなど最新の画像診断法を駆使して、肝がんの早期発見と確実な治療を心掛けています。病期や患者さんの状態に応じて、肝切除術、ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害剤などから最適な治療を選択します。再発しやすい癌腫ですので、肝がん治療後も定期的に画像検査や腫瘍マーカーの測定を行い、再発についても早期発見して治療を繰り返すことが重要となります。
胆のう・胆管は肝臓で作られた胆汁の通り道で、膵臓は膵液を産生し十二指腸に排出します。胆のう・胆管・膵臓疾患(胆膵疾患)は症状が出にくく病状が進んだ状態で発見される傾向にあります。また、胆のう・胆管・膵臓は、通常の上部消化管内視鏡検査では直接観察できない臓器のため、それらの臓器に起こりうる疾患の診断や治療には腹部CTやMRIに加えて、下記の超音波内視鏡検査(EUS)や内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)と言った専門的な精査が必要となることが多いです。
当院では各種画像検査はもちろん、EUSやERCPを用いた検査・治療を行うことが可能です。
胆のう・胆管結石、胆のう炎・胆管炎、胆のうがん・胆管がん、急性膵炎、慢性膵炎、膵のう胞、膵臓がん など
専用の内視鏡を口から挿入し、十二指腸まで進めます。十二指腸のファーター乳頭という膵管や胆管の出口からカテーテルを挿入し、造影剤を注入して、X線撮影をします。併せて、胆汁や膵液を採取して細胞診を行うことも可能です。また、必要があれば治療を行います。結石を胆管から十二指腸内に排出したり、胆管や膵管の狭窄部(狭くなったところ)にステントを留置することで、胆汁や膵液の流れを良くしたりして、黄疸や腹痛をとる治療を行います。
肝臓で作られる胆汁が肝臓から十二指腸に流れる道を胆管といいます。胆石やがんなどで胆管が詰まると胆汁の流れが滞り、胆管内の圧力が上昇することで腹痛や黄疸が生じます。そのような状態の時に腸内細菌などが胆管に逆流し細菌感染を引き起こすことがあり、これが急性胆管炎です。
治療としては抗生剤投与と共に胆管内の圧力を下げるための処置が必要となります。内視鏡を用いて胆管内にステント(チューブや金属)を入れることで滞った胆汁を胆管外に出すことができます。また原因となった胆石を取り除くこともあります。内視鏡での処置が困難な場合には体表からチューブを留置する処置を行います。
胆のうは肝臓で作られる胆汁という消化液を貯蔵する袋で、おなかの右上辺りで肝臓の下にあります。胆のうが急に炎症を起こした状態を急性胆のう炎と言います。その原因は多くの場合、胆のう結石であるとされています。治療は重症度、緊急度に応じて異なります。手術で胆のうを切除する場合や手術をせず胆汁を抜く処置を行う場合があります。腹部超音波検査で胆のうを確認し局所麻酔下に胆のうに針を刺して胆汁を吸引したり、チューブを入れて体外に胆汁を出したりします。更には、内視鏡を用いて同じような処置をすることもあります。
膵のう胞とは膵臓にできた液体が貯留した袋のことです。すべてが腫瘍を示すものではありませんが、70%程度は腫瘍性のう胞、30%程度は非腫瘍性のう胞と言われています。注意すべき点として、膵のう胞を持っている人は膵がんになるリスクが一般の方と比較して20倍以上とされているので、その診断と経過観察が大切となります。腹部超音波検査やCT、MRI、超音波内視鏡検査(EUS)を用いて診断や経過観察を行い、がん化やがんの発生を疑われた場合には手術が必要となることがあります。
経過観察とされた場合にも定期的な検査がとても大事な疾患ですので、膵のう胞と言われたことがある方は、是非ご相談下さい。
膵臓で分泌される膵液に含まれる消化酵素が活性化し、膵臓そのものが消化されてしまう病態を急性膵炎と言います。重症急性膵炎では死亡率が20-30%と高く、適切な治療が必要となります。原因には、アルコールの多量摂取によるものや胆石が膵液の十二指腸への出口部分で詰まるために起こるものなどがあります。治療としては絶食・絶飲により膵臓の安静を保ち、活性化した膵酵素の働きや腹痛などの痛みを抑えて、点滴で水分や栄養を補給し、膵臓やその周囲の感染を予防することが基本となります。重症例では膵臓に流れる動脈へカテーテルを留置し薬剤を投与する動注療法を行う場合があります。また、肺障害のため人工呼吸器管理が必要となったり、腎障害のため腎代替療法(血液透析など)が必要となったりする場合もあります。
胆道は胆管、胆のう、十二指腸乳頭部の3つの部分に分けられ、胆道がんは胆道にできるがんの総称で発生した部位によって名称が変わります。胆道がんの症状には黄疸や右腹痛、体重減少などがあります。血液検査に加えて腹部CTやMRI、EUS、ERCPなどで検査を行い、最終的には病変部の組織を採取し診断を行います。これらの検査によって進行度を判定し治療方法を選択します。治療としては手術や抗がん剤を用いた化学療法、放射線療法などがあります。
膵臓にできるがんで、多くは膵管の細胞から発生します。膵臓は胃の後ろに位置し、がんが発生しても症状が出にくく、進行してもおなかや背中の痛み、食欲不振や黄疸など膵がん以外の病気でもみられるような非特異的な症状しか起こりません。時には、急な糖尿病の発症や悪化が膵がんを見つけるきっかけになることがあります。症状がなくても、危険因子とされる糖尿病や慢性膵炎がある場合や、血液検査で異常があって膵がんが疑われる場合には腹部超音波検査やCT、MRI、EUSが行われます。診断のためにERCPや超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)を追加して、細胞や組織を採取します。治療としては、手術や化学療法、放射線療法があり、近年では化学療法を先行して手術をすることもあります。
食物を取り入れて消化・吸収し、排泄するまでの食物の通り道を「消化管」と呼び、食道・胃・小腸・大腸が含まれます。食道の疾患には逆流性食道炎や食道がん、胃の疾患には胃炎(ヘリコバクター・ピロリ感染を含む)や胃潰瘍、胃ポリープ、胃癌などがあります。十二指腸は小腸に含まれ、小腸の疾患には十二指腸潰瘍や小腸腫瘍、小腸出血、大腸の疾患には潰瘍性大腸炎や大腸ポリープ、大腸がんなどがあります。その他にも消化管をまたぐようにみられる様々な感染性腸炎やクローン病などがあり、疾患によって症状も多彩です。
腹部超音波検査(エコー)やCTの他に、上部消化管内視鏡や小腸内視鏡(バルーン内視鏡)、大腸内視鏡を用いて直接観察して診断や治療を行うこともあります。
当院ではいずれの検査も実施可能ですのでお気軽にご相談ください。
逆流性食道炎、ヘリコバクター・ピロリ胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃・大腸ポリープ、食道胃静脈瘤、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、食道がん・胃がん・大腸がん など
「内視鏡検査を身近に」の項にあります「上部消化管内視鏡検査を受けられる方へ」をご参照ください。
「内視鏡検査を身近に」の項にあります「大腸内視鏡検査を受けられる方へ」をご参照ください。
小腸内視鏡検査は消化管出血、小腸腫瘍、炎症性疾患などの診断・治療を目的に行われます。内視鏡スコープに装着したスライディングチューブの先端にあるバルーン(右図→)と内視鏡の操作により腸管を手繰り寄せながらアプローチが困難な小腸深部に挿入していきます。
また、胃や膵臓の手術後の方のERCPにおいても使用されます。
胃がんは胃炎や萎縮した胃粘膜から発生すると考えられ、ヘリコバクター・ピロリという細菌が大きく関わっています。胃がんの症状は特有なものがなく、腹痛や腹部不快感、食欲低下、吐き気、胸やけなど、普段胃の調子が悪い時やその他の胃腸疾患でもみられる症状であるため、症状だけでは分かりません。がんが進行すると腹痛を訴える人が多くなり、吐血や黒色便などの出血症状が出ることもあります。診断のために上部消化管内視鏡を用いて、主病巣の位置や大きさ、形状、色調、深達度を判断します。病変に対して直接組織を採り(生検)、病理学的な診断を行います。さらに、腹部CTなどを行い病期(ステージ)が決定されます。治療としては内視鏡的治療や外科的手術、化学療法、放射線療法があり、当院ではいずれの治療も行うことが可能であり、当科では早期胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行っています。
大腸の粘膜の一部がイボのように隆起してできたものを大腸ポリープと言います。大腸ポリープは大きく分けて腫瘍性と非腫瘍性があり、腫瘍性の中で最も多いのが腺腫です。腺腫は数年かけて進行し、一部はがん化する可能性があります。小さなポリープであればほとんど症状はありませんが、大きくなると少量ずつ出血することがあり、便潜血反応で陽性となったり、肉眼的に鮮血便がみられるようになったりします。当院では大腸内視鏡検査の際にポリープが発見され、治療が必要と判断された場合には、入院をせずにそのまま内視鏡的にポリープを切除することが可能です(個数や大きさなどによっては入院による治療とさせていただくことがあります)。健康診断で便潜血反応が陽性であった方は、是非ご相談ください。
近年、食生活の欧米化によって、日本では大腸がんが増加傾向にあります。大腸がんの多くは前述の大腸ポリープが大きく関与していると言われています。しかし、粘膜から直接発生するがんもあり、その機序は分かっていません。代表的な症状は血便や便秘、下痢、腹痛で、大腸がんからの出血やがんによって大腸の内腔が狭くなることでみられる症状です。大腸内視鏡を用いて病巣を観察し、直接組織を採り(生検)、病理学的な診断を行います。さらに、腹部CTなどを行い病期(ステージ)が決定されます。治療としては内視鏡的治療や外科的手術、化学療法、放射線療法があり、当院では外科と連携し診断から治療まで行うことが可能です。
国民の4人に1人ががんになる時代。その中でも大腸や胃は上位を占めており、これらは進行しているにも関わらず症状がなく気づかない場合が多くあります。早期に発見し速やかな治療を行うためには、定期的な内視鏡検査が重要となります。
内視鏡検査には、抵抗感や不安感をお持ちの方が多いと思います。患者さんに安心して検査を受けていただくため、事前に食事やお薬、検査方法、検査後の注意点についてスタッフが詳しくご説明いたします。検査当日は、専門の医師が患者さんの負担を軽減しつつ、高精度の検査が行えるよう努めています。気になることや分からないことがあれば、お気軽にお尋ねください。
当院では消化器内視鏡専門医・指導医が外来や入院患者さん、健康診断受診者の内視鏡検査を担当しています。
充実した内視鏡機器・先端技術を駆使し、精密な内視鏡診断・治療を行います。
内視鏡検査が苦手という方は多くおられます。そのため当院では、麻酔を使用して眠った状態での検査を行う事も可能です。
また、検査前の前処置を自宅で行うことも可能です(医師が認めた方に限る)。
当院では複数の女性医師が内視鏡検査を担当しておりますので、女性の方で女性医師にとご希望がある方は、スタッフにお申し付けください(担当曜日は担当表にてご確認ください)。
2021年4月より、香川大学と連携して「肝・胆・膵内科学先端医療学講座」が開設されました。
愛媛県宇摩医療圏(四国中央市)の人口は今後、人口減少と高齢化率が急速に進むことが予想されています。当院では、肝・胆・膵の消化器疾患を中心に専門性を強化するとともに、最先端の医療の提供を目指しています。
【指定医療機関】
・肝疾患に関する専門医療機関
【教育施設等の指定】
▼後期研修(基本領域)
・日本内科学会連携施設(愛媛大学・徳島大学・住友別子病院)
▼サブスペシャリティ
・日本消化器病学会認定施設
・日本消化器内視鏡学会指導施設
・日本肝臓学会関連施設
地域連携につきまして、日頃より大変お世話になっております。
当科につきましては、2021年4月より香川大学医学部 肝・胆・膵内科学先端医療学講座の開設、香川大学、愛媛大学からの医師派遣の充実により、消化器疾患の診療体制充実を図っております。
ご紹介いただきました患者さんについては、速やかに診断し、最善の治療を実施致します。緊急処置が必要になる症例や診断・治療困難症例など、あらゆる症例に対応していきますので、ご遠慮なく当科にご相談ください。
消化器内科部長 扇喜 智寛