嚥下・咀嚼障害とは食べ物を噛んだり、飲み込んだりすることが困難になることをいいます。
「かぜをひいていないのに痰が多くなった」「咳が出るようになった」「微熱がある」「飲んだものが鼻から出てくる」「口が開きにくい」「口を開けるときに痛みがある」といった症状が見られる場合には嚥下・咀嚼障害を疑います。
脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)
神経・筋疾患(パーキンソン病、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症、ギランバレー症候群など)
認知症
加齢による筋力低下
腫瘍
歯や顎の運動障害
検査には鼻の穴から細い内視鏡を入れて、飲み込みの際ののどの動きを直接映像で確認する「嚥下内視鏡検査」、レントゲン室でX線を投射しながら、バリウムを混ぜた食物を食べ、口やのどの動き、食物が口から胃までどのうように流れていくか確認する「嚥下造影検査」があります。
原因が腫瘍などの場合は原疾患の治療を行います。機能低下の予防や回復のためには嚥下リハビリを行います。改善に乏しい場合嚥下機能改善手術や誤嚥防止手術など外科的治療を行うこともあります。