唾液や痰に血が混じる場合、出血源は大きく分けて以下の通りです。
鼻血、口腔内(歯茎を含む)、のどの奥(下咽頭)、食道、下気道(肺を含む)
原因は、異物による外傷、炎症、腫瘍、血液疾患などでも見られます。
ファイバースコープ
鼻から喉頭まで観察できるファイバースコープは出血源の同定に有効です。
血液検査・画像検査
明らかな出血源が特定できない場合、出血しやすい状態(白血病など)の確認や、下気道の確認に採血、CTなどの検査が行われます。
原因が分かれば原疾患の治療を行います。軽度の出血であれば止血材で様子を見たりしますが、出血源が特定でき、なおかつ止血が必要な場合は止血処置を行います。
少量混じる程度やすぐに止まるような出血であれば急ぐ必要はありませんが、一度にたくさんの出血が見られたり、新鮮血(真っ赤なサラサラした血液)が続く場合には早めに医療機関を受診しましょう。