自声強聴

自分の声だけが大きく聞こえる、または耳に響いて聞こえるといった症状を「自声強聴」と言います。

自分の声は、口から気導音として耳に達しますが、一方で頭蓋骨の振動による骨導音として、直接内耳に達するルートもあります。自声強聴は、この気導音と骨導音のバランスの変化などによって起こるのではないかと考えられていますが、そのメカニズムについては明らかではありません。耳管狭窄症や耳管解放症、滲出性中耳炎などの中耳疾患で生じることが多いとされていますが、内耳性難聴でも生じることがあります。

自声強聴に関連した項目
・滲出性中耳炎 ・耳管機能不全 ・耳鳴

聴力検査・ティンパノメトリー
中耳炎や内耳性難聴の有無を調べます。
耳管機能検査
耳管機能不全の有無を調べます。（当院では行っておりません）

自声強聴はまずその原因疾患を突き止め、治療に当たることが重要です。