心臓のリズムが正常でない状態は全て不整脈になりますが、一般的に運動や緊張などで脈が速くなった場合は不整脈と言いません。具体的には脈拍が異常に早い状態(1分間に100回以上)や異常に遅い状態(1分間に60回以下)、リズムが乱れた状態を指します。
ペースメーカー治療
脈が異常に遅く、ふらつきや意識消失等の自覚症状がある場合に行われます。 心臓の電気活動を監視し、あまりに長く心臓が動かなかった時に器械が心臓に刺激を与え、心臓を動かします。 当院では血管造影室で行います。通常は局所麻酔で行い、手術時間は1~2時間程度です。
電気的除細動
脈が異常に早く、自覚症状が強く、薬物治療に反応しない場合や血圧が下がる場合に行います。 異常な電気的活動を体外から電気を流すことでリセットし、正常な脈に戻します。意識がある場合は鎮静薬で意識を無くしてから、電気ショックを行いますが、血圧が低下し、意識が無くなっている場合は速やかに電気ショックを行う必要があります。
カテーテルアブレーション治療
脈が異常に早い場合や乱れがある時に行われます。 首や足の付け根からカテーテルを数本挿入し、不整脈の原因となっている異常な電気興奮や電気的回路を明らかにした後、異常興奮部位や電気的回路を治療用カテーテルを用いて高周波で焼灼します。 治療できる不整脈が限定されており、不整脈によって成功率や合併症のリスクも異なりますが、不整脈の根治が望める治療法です。 不整脈によって局所麻酔で行うこともあれば、全身麻酔で行うこともあります。手術時間も短いものでは2~3時間、長いものでは4時間程度必要になります。
心臓の動きは左胸に手を当てると直接感じることができ、これを「心拍」と言います。 これとは別に血液の流れを首や手首などで感じることができ、これが「脈拍」です。手首の付け根の親指側を反対の手の人差し指、中指、薬指の3本で軽く 触れると、血液が流れるドクドクを感じられます。 1分間に何回ドクドクするかを『脈拍数』と言い、通常は60~100回が正常範囲となりますが、年齢によって異なります。また運動したり、緊張したりすると回数は増え、寝ている時やリラックスしている時回数が減ります。 数え方は15秒間の脈を測り、4倍するのが一般的です(もちろん1分間測っても構いません)。
年齢 | 脈拍数(回/分) |
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新生児・乳児(~1歳) | 120~140 |
幼児(1~3歳) | 90~120 |
学童(4~12歳) | 80~90 |
青少年(13~20歳) | 70~90 |
成人 | 60~80 |
高齢者 | 60~70 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 |
午後 | 急患のみ | ペースメーカー(第1週) 辻 葵 |
睡眠時無呼吸 | 急患のみ | 急患のみ | 休診 |