カテーテルアブレーション治療(心筋焼灼術)は1980年代初めにアメリカで開発された治療で、頻脈性不整脈(脈が速くなるタイプの不整脈)の根治治療として2000年以降、日本でも急速に普及してきています。当院でも2017年9月からカテーテルアブレーション治療ができるようになりました。
アブレーション(ablation)は「取り除くこと、切除すること」の意味で、カテーテルアブレーション治療では心臓の内側から不整脈の回路を焼き切ったり、異常な電気が伝わらないように電気的な遮断線を引いたりします。実際には脚の付け根や首の太い静脈に太い管(シース)を挿入し、シースを通して心臓内に数本のカテーテルを持ち込み、焼灼用カテーテルを用いて主に高周波電流で心臓内を焼灼していきます。
当院では主に心房細動をはじめとした上室性不整脈に対するカテーテルアブレーションを施行しております。発作性上質性頻拍や心房粗動では90~95%が根治すると言われており、発作性心房細動であれば1回の治療で約75%が正常のリズムを維持できると言われています。
心房細動に対するカテーテルアブレーション治療は静脈麻酔下に施行しており、手術時間は3~4時間程度となります。術後は数時間の安静が必要となりますが、通常は5日間程度の入院となります。退院後、3~6カ月程度は抗凝固薬を継続しますが、心房細動の再発がなければそれ以降に抗凝固薬の中止が可能となることもあります(脳梗塞のリスクや自覚症状などによって個別に判断するため、長期にわたり抗凝固薬を継続する方もいます)。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 | 伊藤 彰 | 志村 拓哉 |
午後 | 急患のみ | ペースメーカー(第1週) 辻 葵 |
睡眠時無呼吸 | 急患のみ | 急患のみ | 休診 |