2021年10月4日より、HITO病院では救急救命士による「気管挿管実習(30症例)」の受け入れを開始しました。
呼吸機能の低下また停止に至った際に、気管にチューブを挿入することで肺に酸素を送る医療行為のことです。以前は医師のみが行為を認められていましたが、現在では特別な教育訓練の後、病院実習を修了し認定を受けた救急救命士にも認められています。救急救命士が気管挿管を行うことで、救急現場での迅速かつ確実な気道の確保が可能となり、蘇生の成功率が上昇、救急患者さんへの救命効果の向上が期待されています。
麻酔科 部長 髙石 和(たかいし かずし)
【学会認定】
日本麻酔科学会 麻酔科専門医・指導医
日本救急医学会 救急科専門医
日本ペインクリニック学会 ペインクリニック専門医
【メッセージ】
誰もが突然に心肺停止となり、救急救命士の処置に身を任せなければならない可能性があります。そのため救急救命士の能力を高めることは、地域住民の生命を守るためにとても重要なことだと考えており、当院では全身麻酔時に救急救命士が気管挿管を行う実習を受け入れております。実習に際しては麻酔科専門医がつききりで指導に当たり、通常の診療と同等の安全性を確保していますので、患者様には安心してご協力いただきますようお願いいたします。