新年度の幕開けにあたりご挨拶申し上げます。
2025年度を迎えました本日、私たちHITO病院は地域の皆様に支えられながら13年目の第一歩を踏み出すことができました。これまで当院を信頼しご利用くださった皆様、そして日々各部署でご尽力いただいているスタッフの皆様に心より感謝を申し上げます。昨年度を振り返りますと、診療報酬が上がらない中、電気代や物価の高騰による支出の大幅な増加があり、病院を取り巻く経営環境は大変厳しくなりました。しかし、そのような中で私たちは「いきるを支える」の理念を掲げ、質の高い医療サービスを提供し続けることができました。これもひとえに地域の皆様のご協力とご理解の賜物と深く感謝しております。
さて、新年度にあたり、当院はさらなる発展を目指し、次の3つの方針を軸に取り組んで参ります。
医療の質の向上:最新の医療機器や知見を取り入れ、診断・治療の精度を一層高めること、この一環としてすでに3月から整形外科ではMako手術支援ロボットを導入し、質の高い人工股関節置換術、人工膝関節置換術がスタートしています。また、今年度はCTを最新の装置に更新する予定です。
地域での連携の強化:地域の医療機関やグループ内施設との連携をさらに深め、シームレスな医療・介護環境整備を目指します。今年度中には地域医療支援病院を取得する見込みです。
患者さん中心のサービスの拡充:これまで以上に皆様の声に耳を傾け、快適な院内環境の整備し、利便性と快適性を向上させるように努めます。これらの目標を実現するためには、私たち病院スタッフ一同の努力はもちろんのこと、地域の皆様や関係機関との協力が不可欠です。今年度も変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
昨年度は診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬の「トリプル改定」や、医師の働き方改革がスタートするなど、2040年のヘルスケアを取り巻く環境の大きな変化を見据えた改革が加速しています。医療と介護・福祉の連携強化、DX のさらなる推進、人材の確保など、直面する課題やニーズへの対応が求められる中、地域に必要な急性期機能を維持するため、2024年1月には戦略的にダウンサイジングを実行するとともに、多職種協働チーム医療の深化を図り、より早期に自分らしい暮らしに戻るための個々の患者さんに応じた支援に努めてまいりました。
2024年も救急搬送受入件数は年間2202件となり、3年連続で2000件を超える受入れを行い、二次救急病院としての役割を果たすとともに、地域医療を支えるための関係機関との連携強化をさらに進めております。
今後は医療と介護の複合ニーズが高まり、特に在宅医療の需要が大きく増加していくことが見込まれております。2022年4月より開始した看護師特定行為研修センターでは総勢13人の特定看護師を輩出するとともに2025年度も7名の研修生受け入れを予定しており、地域内でのチーム医療の推進を図ってまいります。また、スマートグラス等のテクノロジーの活用によって、離れた場所でも効率的かつ高密度の医療介護連携を可能にし、より質の高い医療・介護の提供に繋げていきたいと考えております。
超高齢化や人口減少社会において、ICTやロボットなど新たなテクノロジーの利活用を積極的に進め、限られた人材で最大限のパフォーマンスを発揮できる組織体制を整備することで、今後も「人を中心とした医療」を提供してまいります。
1976年の石川外科医院開院以来、地域の方が住み慣れた町でその人らしく暮らしていけるよう石川ヘルスケアグループ全体で社会の変化に柔軟に対応してまいりました。創立50周年を迎える今、これまで支えてくださった全ての方々、今まで共に歩んできた仲間に感謝し、これからも挑戦を続け、誰も取り残さない持続可能な地域社会を築いていく一翼を担ってまいりたいと思います。今年度も何卒よろしくお願いいたします。