ＨＩＴＯ病院は、地域の方々の立場に立ち、安心を得られる病院としての「選ばれる病院」、質の高い医療を実践し、かつ気負わずにご利用いただける病院としての「開かれた病院」を目指しています。

病気を治療するのは、医師をはじめ私たち医療スタッフの仕事ですが、患者さまの精神的苦痛や不安を和らげるように働きかけることは、必ずしも医療スタッフでなければできない仕事ではありません。相手を思いやる気持ちと積極的に取り組む気持ちがあればできる仕事も多くあり、当院では、このような思いからボランティアの方の受入れをしています。

ボランティアさんは、ほっとできる存在として患者さまに認識されています。 ボランティアさんの仕事には、診療科への案内や車いすの準備などをする外来患者サービス、入院患者さまの話し相手や散歩の補助などをする入院患者サービスがあります。 「私もはじめは人目につくところは本当に恥ずかしかった。対人だけではなく、物づくりなどカタチに残るボランティアを望む人も多いのではないか。」と話されるのは、ボランティア受け入れ開始時からお世話になっているボランティアさん。もちろん、図書の整理や、病院イベントの協力、施設の整備などをする間接的サービスもあります。 はじめて病院を訪れる患者さまやそのご家族は不安や戸惑いを感じて来院されます。そんな時、病院スタッフの行き届かない部分を、私たちは、ボランティアさんによって、はっと気づかされることもあります。

「人数が多くなると、ボランティアがそれぞれ得意分野で活躍できるようになる。大所帯になり、病院内のひとつの組織としてできあがると、活動の幅が広がり面白いことになりそう。」
と前述のボランティアさんは夢を語ってくれました。